こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

電取法→PSE法

http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/
電器メーカー勤務という職業柄、電気用品取締法、通称電取法のことは知っており、勤務先で研修があったりしました。それが2001年に「こっそり」と、電気用品安全法略して電安法あるいはPSE法に変わっていました。当時以来この法律が直接関係する仕事に従事してなかったためか、あいにく知りませんでした。したがって、純粋に消費者の立場で所感を述べます。

安全は大事なことですが、この法律による重大な問題が4月1日に迫っています。PSE法施行前の電気機器は個人間などを除いて取り引きできなくなるわけですが、その猶予期間(ものによって違うが、その第1陣として)が切れるのです。中古の品物を店で買えなくなり、消費者としても業者的にも大打撃です。また、ベータのVCRなどのように代替品が存在しなかったり、いわゆるビンテージ品といった代替品では意味のないものについては、どうにもならなくなります。

そして、政府もマスコミも、法律の存在のみならず、こういうマイナスの部分を積極的に宣伝してこなかったというのが、消費者からしてみれば、解せないところであり、なんだかの黒い影を感じてしまいます。新品が売れてほしい大企業とか、古い貴重な私的録画物の保存を快く思わない著作権団体とか…。

勘ぐっても仕方ないですが、このままでは社会的に、そして文化的に大きな損失を生じることでしょう。個人レベルとしてはオークションをうまく活用*1したり、業者としてはPSEマークが貼付できるような事業者(わかりやすく言えば、改造を行うことによって、販売業者でなく製造業者とみなされること。)に業態を変えるとか。でも、それから取り残される人とか企業も出てくるでしょう。

ほんとに、やりきれない国になっていきますね…。

*1:うまく活用しないと、個人でも「業者」とみなされかねない。