年年有魚演劇公演 第4回 再演支援プロジェクト (リバイバルチャレンジ#4)「未来永劫」
一昨日、東日本大震災が発生し、横浜近辺でも、電車のストップや停電などの影響を受けました。昨日は公演が中止になったとのことですが、本日は安全への配慮策をしつつ、予定通り公演を実施。しかし、近辺のダイエーは地割れがしており立入禁止になってるわ、道路標識が斜めになってるわで、震災の爪痕は、あるところにはくっきりと見られました。会場の相鉄ムービルのビルも、主役テナントの映画館は営業休止。今回観劇する相鉄本多劇場では、受付スタッフが緊急地震速報のワッチを行い、非常灯は常時点灯で暗転時だけプラカードで隠すという措置で上演されました。
この作品は「再演」とのことで、リライトをしたという「2011年Ver.」と、オリジナルに近いらしい「2007年Ver.」が別公演としてこの順に続けて上演されました。関係者に、散歩道楽の息のかかった方々がおられるようで、まさしく散歩道楽っぽく、素朴な日常感の描写を通じ「生命」とか「縁」の尊さをじわりと描く内容でした。悲惨な震災があったばかりだからこそ、この空間に貴重な温かさを感じたような気がします。
両方のバージョンを通し券で見たのですが、2011年Ver.で助産師のお手伝い役を演じた神岡磨奈のボーイッシュさと、おばちゃんくさい助産師さんのコントラストが、まるで映画的ガンマカーブ的なコントラストでしたね。そのほかにも、こんな人が周りにいたら日々ほのぼのしそうでいいなぁというキャストがいて、せわしなさを忘れさせてくれました。
2つの公演を無事見終わり、早めに家路に就いた気がします。