単位不足
http://www.gifu-np.co.jp/news/061027.htm#r1
全国の高校で必修科目の未履修が相次いで発覚した問題で、県教育委員会は26日、県内の緊急調査の結果、大垣北、郡上、加茂、多治見の公立4校で世界史などの未履修があった、と発表した。影響を受けた生徒はいずれも3年生で、4校で計790人。学校は今後、放課後や土曜日などを使って卒業までに履修させる見通しだが、入試を控えて生徒の負担は避けられない状況だ。(10月27日岐阜新聞)
まさかと思ったが、我が母校の名が…。
小生の時代は、理系コースは世界史と日本史と地理の択一だったような気がします。(それとは別に「現代社会B」として、検定教科書を使わない地理が必修だった。)で、結局日本史を選択したけど、世界史にしときゃよかったかなぁと後悔したりしてます。日本史は「史料」と呼ばれる古文の解読作業が煩わしくて、ほかいろいろあって、いろんな方法で苦手克服に努めたつもりだったのに、ものにならなかったので。そんなもんで、学習指導要領で世界史必修というのはある意味うらやましいながら、学校が教えてくれないんじゃなんにもならないですね。貴重な高校生の、貴重な受験生の時間を返せ!と言いたいところでしょう。
ただ、その小生の母校は、すごく受験生思いな伝統があるわけで、それが裏目に出た形、と考えることもできます。ゆとり教育だのなんだのいって、高校のカリキュラムはころころ変わるのに、大学入試という名の受験競争は本質的に変わらないわけで、その矛盾がこういう形になったというのがこの問題の本質だと思っています。
高校で何を教えるかは、時代によって変わるべきだとは思いますが、減らせばいいとか、増やせばいいという問題ではないでしょう。大学入試も、難しければいいという問題でなく、考える力を問うべきでしょう。高校、大学、中学、小学校、あらゆる教育関係者が、もっと生徒本位になるべきで、それはいじめ問題と、ある意味同じところに答えがあるんだと思います。