日記

松本という町はなかなか空気がうまく、ちゃんと店があり、ケーブルテレビでテレビ東京が見れる（デジタル完全移行のあとはダメなんだろうな）し、目の前からはセントレア行きのバスが出ていたりで、思ったより住みやすそうな町だという印象だ。このホテルも、値段のわりになかなかよい。冷蔵庫が空っぽで、自由に使えるし。また松本に来たら、ここに泊まろう。朝食後チェックアウトし、松本駅で土産を買い、しなの4号に乗車。さすがに、乗車するまではひんやりする。塩尻を過ぎると、いわゆる木曽谷に入る。ときどきうとうとしたりしたが、所々に町があり、あんまり幅が広くない木曽川が流れている様子は、かなり情緒がある。東海地方の人間にとって木曽川とは大きな川なわけだが、上流のほうはこんななんだ。しかし、うとうとしてる間に、左側の絶壁がなくなり、向こう側に開けた景色、集落が見える。おそらく、列車はすでに岐阜県に入っており、ここは坂下地区、そして左側に見える集落は、つい1か月前以上までは長野県だった、山口地区と推定。確かに木曽郡のほかの場所とは、地形が異なり、岐阜県になっても不思議でないと、目で見て理解できる。小生は馬籠地区（旧神坂地区）については、実際訪れたことがあり、そういう認識があったが、山口地区はほんと、坂下地区と顔合わせなのである。しかし、中津川駅を過ぎると、正直落ち着かない。名古屋まで乗ってしまいたくなるような気持ちいい乗り心地なのだが、あいにく多治見駅で乗り換えなくてはならない。

きょうは中ノ森BANDが栄でイベント出演なのであるが、小生は大事な礼拝をしなくてはならない。地元、名鉄の岐阜地区600V路線の廃止を控え、乗り納めなのだ。全線乗車をしていない美濃町線にも、話の種に乗っておきたく、岐阜を目指す。イベント参加とは関係なしに名古屋経由でもよかったかもしれないが、太多線経由でJRの乗車券を買ってしまっている。多治見駅での乗り換え時間は10分くらいあった。太多線の列車はゆっくり進む。乗車率は多いほうだが、高山線に乗り入れる美濃太田駅で結構乗ってくる。福岡方面で地震があった情報が入り、NHKラジオを受信しようとする。なんとか、NHK岐阜FMの83.6MHzが受信できる。列車は岐阜駅に到着。昼食は迷ったあげく、新…、でなく名鉄岐阜駅近くの某ハンバーガーショップで。かなり並んでいて混んでいる。次の電車に間に合うか。急いで食べる。なんとか間に合うが、やはり、美濃町線の関行きはすごい乗車率だ。座ることができたが。確か、日野橋駅か野一色駅より先が、未知の区間だ。沿線の撮影者がすごい。関駅で折り返すときもすごい人だ。関駅は、下りると普通にアスファルトなのだ。このあたりでは路面電車でないのに、まるで路面電車のようだ。さて、小生は普通乗車券で乗車してしまったが、600V線区の1日乗り放題きっぷがあることを、すっかり忘れてしまっていたのだ。小生がたどる予定のルートをたどると、その乗り放題きっぷの値段より運賃が高くなる。なんだかしゃくだ。途中下車予定の下方駅をパスし、直接黒野駅に行き、途中下車の旅は明日に持ち越そう。普通のデジカメに加え、携帯電話で動画を適当に撮影する。ビデオカメラを買う金もなし、こんなんでいいだろう。徹明町駅で岐阜市内線に乗り換える。岐阜市内線で徹明町を通ったことは1000回はあると思うが、美濃町線の徹明町は初めてだと思う。岐阜市内線や揖斐線の沿線も、撮影の人が多い。よく、こんな場所知ってるなぁという感じの場所にいる人も。乗車率もすごい。美濃北方駅を過ぎるとやや乗客が減るが、それでも多いほうだ。ふだんの朝の通勤通学ラッシュでも、これだけの客が全線通して乗っていた経験はない。黒野到着後、おなじみの踏切、何百回いや何千回も通ったはずの踏切も、もうなくなってしまう。撮影しておこう。ん、雨がぱらついてきた。予定通り下方で途中下車してたら、もろ影響を受けたところだ。しかし、もう、ここには母の迎えが来ている。フリーきっぷを買わなくて、結果としては幸運だったわけだ。帰宅。

夜は、揖斐高原でスキーをしてた妹夫婦のおごりで、家族揃って焼き肉屋へ。予約してあって、段取りがいい。高山線の列車から見ててびっくりしてたわけだが、いつの間に牛角がこっちに進出してきてたのだろうか。しかも、予約してないとダメなほど、繁盛している。ごちそうさまでした。2時間の食事終了後、外に出ると、冷たい雨。帰宅し、風呂に入り、晩酌をしたり猫と遊んだりしてから、寝る。