ゲキバカ2011夏の陣「ごんべい」平成版
現代劇であり、近未来劇であったように思えます。強い者が弱い者を奴隷としてあれこれストーリーが進行。そんな近未来は、どこか現代社会の延長線というか、むしろ現代社会そのもの。しかし、人間はみな悪だろうか?と聞かれると、この作品の中ではそうでなかったように思えます。人が人を慈しんでこそ、人の世は続くということを改めて感じました。
世知辛い世の中ですが、そんな今だからこそ意義のある公演だったと思います。強い立場の人間は当然それなりのことをすべきだろうけど、同じ立場の人間同士がひとの揚げ足を取ったってしょうがない。権威とか知識をひけらかしたってしょうがない。繰り返し言いますが、人を慈しむ心が大事ですね。
「ゲキバカ」と呼ぶにふさわしい、キャスト・スタッフ一同のがっつりさにも、胸のすく思いがしました。