東日本県、発足
東北地方と関東甲信越地方の1都15県が本日合併し、東日本県が発足した。
先月11日に発生した東日本大震災などの被災者支援と、復興を円滑に行うため、各都県の思惑が一致し、わずか半月で地方自治法上の手続きが進み、昨日官報での告示に至った。
旧都県の枠組みは、東日本県の出先機関として従前の区域を受け持つが、正式な住所表記には旧都県名は使われず、例えば「東京都港区」は「東日本県港区」の表記となった。警察本部等の公的機関の名称は、原則変更されない。住民票や戸籍謄本、登記簿、その他公的・私的な書類の地名表記の修正は、行わなくてもそのまま有効。
県庁は震源地に比較的近く被害の小さかった旧山形県庁を本庁舎とし、被災した旧各県の職員がシームレスに震災対応などの職務にあたる。
県知事選挙は、統一地方選挙として10日に投票が行われる。初代県知事が就任するまでの間、吉村美栄子旧山形県知事が職務代行者を務める。県議会議員選挙は行わず、2年後の2013年3月末まで旧都県議会議員が継続して務める。
従来の県名表記が新たな住所表記に付されないことによって、伝統的な地名がいったん消えることになるが、総務省では復興の度合い次第で、従来の県が復活する可能性はあるとしている。