こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

バナナ学園純情乙女組×王子小劇場【バナナ学園★大大大大大作戦】(合コン気分でバナ学入学!イっちゃえ!ヤっちゃえBWS(バナナワークショップ)!!!篇)

17日の火曜日から22日の日曜日まで、王子小劇場で上演された「バナナ学園純情乙女組×王子小劇場【バナナ学園★大大大大大作戦】」の、19日の木曜の昼の部は、通常公演でなく、本来の出演者と一緒にワークショップ(以下WS)をして、夜公演の一部でステージに上がるべく稽古しましょう、という特別企画。

当然、仕事はまる1日お休みで小屋に参上。入場しようとすると、このお昼の枠が通常公演でないということを理解せずにやって来たお客さんに、係員さんが延々と説明してました。その分待たされてから受付をし当日パンフを受領し、地下に下がり特製Tシャツを受領しますが(順序はあやふや)、「チケット」はないのです。入場し、ある出演者さん(バナナ学園劇団員の加藤真砂美だということを楽日に知った気がする)が養生テープをカットし、「なんと呼ばれたいですか?」と聞いた上で、筆者は少し悩んで、昔からのハンドルである「職人」を名乗ると、「では平仮名で『しょくにん』にしましょう」ということで、そう書いてもらったテープを衣服に貼るように指示されました。それが、本日のパスになります。ライブハウスとか、便座のマークの「オデッセー」とかみたいなちゃんとしたものじゃなく、粘着力の弱い粘着テープなので、胸に張ったものが稽古をするうちに、自分の汗ではがれるようになったため、貼付場所は腕章みたいに腕に落ち着きました。

で、そのパスをもらったあと、係員から、まだ準備中なのでいったん上に上がるよう指示。なんか、段取りがはっきりしてなかった感じです。自ずと「動きやすい服装」で出向くのは当然として、当日朝の移動中に「上はバナナTシャツを劇場で購入していただき、下は動きやすいジャージないしはバナナ学園制服スカートの着用をお願いいたします。」というメールを出すのはいくらなんでもねぇ。筆者は「学級委員長」というコースでの参加で、その参加費が元々Tシャツ込みだったのですが、そうでない参加者にとってはあんまりですよね。で、そのメールの15分後に「昼のワークショップはジャージなどの動きやすい格好、夜はバナナシャツとコスプレで舞台に出演していただきます。」という訂正メールが来るという迷走ぶり。どっちみち筆者には追加出費はなく、結果オーライでしたが、約9人の参加者の中には、そうでない方もいた模様。ちなみにコスプレは必須でなく、筆者はWS時と同じジャージで本番に臨みました。荷物も大きめのものは預けるよう入口で指示があったのですが、タオルとか飲み物どうすればいいかと入口で聞いたところ、持っていった方がいいですね、とのこと。

WSを取り仕切るのは、バナナ学園純情乙女組主宰で、演出家の二階堂曈子(にかいどう とうこ)。まず、劇団内で「プリキュア」と呼ばれている準備運動でスタート。財布などの持ち物が邪魔なので、ある劇団員さんに託しました。「プリキュア」の曲に合わせ稽古場(ステージ)を反時計回りに、両手を振りながら駆け足するというもの。そして、適当に体をほぐしながら発声をしましょうとのこと。おいらはちょっと発声を頑張りすぎたかもしれません。体力のバランスを考えないといけませんね。早い話、発声は適当でもよかったと思います。「ライブ」と言いながら生歌や長台詞は基本的に少ない公演だし、ましてや一般参加者は1曲でヲタ芸をするだけだし。

しかし、その1曲のヲタ芸で魂が抜けることになるとは、このときは想像だにせず…。

記憶に頼っているため、やや順序がいい加減ですが、そのあと自己紹介があったと思います。マイクを順に廻し、自分の番が来たとき、他の出演者と同じように…言った上で、あるオチをつけたところ、今回のWSでの竹刀振り回し役の浅川千絵から突っ込みが入り、急遽斬られて転倒する演技で受けてみました。ちなみに浅川さんは、だれよりも多くバナナ学園に客演してるという役者さんで、とにかくいろんな使われ方をしているユーティリティプレーヤー。直接話したことはあまりなかったのですが、ツイッターで馴れあってる関係なので、こういうあうんの呼吸的なものが成立したのかもしれません。

で、今回のWSで稽古するのは、フィナーレで演じる桜川ひめこ(どうでもいい話だけど、一部界隈では「地下のメロン」とも言われるアキバ系アイドル)の「アキバに行くのん!」のヲタ芸。バナナ学園的には定番らしいのですが、本物の桜川ひめこの現場で、本物の桜川ひめこヲタのヲタ芸のあまりの整然とした揃いっぷりに圧倒され傍観した経験を何度も持つ筆者にとっては、まさか自分が…と軽くショック。しかし、前に進まないといけません。そのときのおおよその立ち位置ベースで、一般参加者を必ず1人含む班分けがなされ、稽古が始まるのです。そして、班ごとの稽古のあと、班ごとに発表をするとのこと。後には引けません。

ということで、筆者の班では、メロン記念日ヲタモダチである神岡磨奈が入ってくれたほか、初対面の役者さん含め数人でスタート。フルネームは聞いてないけど「タケ」と書かれた養生テープを貼っていた男性役者さん、「秘密の前園」ことバナナ学園劇団員の前園あかり、なぜか「チャーミー」だった大森美里、あと2、3名の名前を覚えているのですが、隣接班の人だったかもしれなくて、記憶があやふやです。そのへんのことは、あとでだれかから連絡が来ることを期待。

で、まずイントロ部分の「口上」と呼ばれる台詞叫びがあるのですが、結構覚えやすそうで実は覚えにくい。Tシャツの背中にその台詞が書かれているので、稽古中はそれがカンペとなるのですが、本番では本来の出演者は衣装を着ているので、あてにすることはできないのです。筆者は放送部出身。ナレーションや朗読はちょこっとできるけど、長台詞を台本なしで言った経験はないに等しい。

「ナニコレパリコレマイク牧/尺度小せぇ物差し女/応援しますよ心の中で/妖怪じゃないよ曈子だレッツゴー」
(「曈子」は二階堂曈子のことで、バナナ学園独自の口上であり、本家(桜川ひめこ)に対しては当然そうは言いません。)

まず、「まいくまき」は「マイク真木」じゃねぇの?と突っ込みたくなったと同時に、どうしても字面で「ポール牧」と言い間違えてしまう。「応援しますよ」が「応援してます」にぶれたり、フレーズごとど忘れしたり…。でも、負けない!何度も何度も、直されました。あと、ヲタ芸に関しては、OADという、腕を右、左の順に規則的に振ってクラップするのは問題なかったのですが、ロマンスという、腕を左左右右左右…と動かすものが、どうしても自分の中の制御が狂って覚えられない。同じ班の人が筆者の真ん前に立ってくれたり、ミラーの関係になってくれたり、必死に指導を試みてくださったのですが、もうこのへんで魂がすっからかんに抜けて倒れそうになりました。そこで、機転を利かせた演出がつくことになりました。それは、途中で筆者が倒れて、最後にあるきっかけで筆者が再起するというもの。自分のペットボトルの中身が空になったのですが、そこに同じ班の人がスポーツドリンクを詰めてくれたり…。8の字を描くヲタ芸をしつつも、そのドリンクを横から供給されるというプレイも追加。ステージ裏(ロビー)でいろいろ打ち合わせました。筆者が倒れたあと、残った仲間が筆者を置いてジャングルに幸せの「青い鳥」を探しに行くけど、あるきっかけで筆者が再起したところ、「青い鳥」は実は筆者の頭上にいて、やっぱり俺たち仲間だね!的な内容の演出。でもこれ、夜公演でお客さんの前でやるの?と思ったのですが、実は各班がこのWSだけのための独自の演出をつけるというのが、このWSのキモであることを、あとで知りました。

そして、WS開始2時間経過後の16時から、班ごとの発表開始。一般参加者によるジャンケンの結果、ジャンケン運の悪い筆者は、案の定最初のくじをひいてしまいました。果たして、二階堂先生はどう評価するか…。

結果、たぶんいちばんのお褒めの言葉をいただけました。詳しい言葉は覚えていませんが、「もうちょっと稽古すれば、お金を取ってお客さんに見せられる内容だった」という感じでした。演技中、大森さんの口に含んだ水をぶっかけられたので、顔を洗ってから、楽屋を通って客席側で、他の班の発表を見学、上述したとおり、どの班も独自演出をしていることに、初めて気づいたのでした。「座って見てもいい」と言われましたが、正直狭かったので、立ったまま見つつ、夜に備えたロマンスの自主練習がてら、立ったまま見させてもらいました。

それにしても、たかが1曲で、自分が干からびてしまうとは、思ってもいませんでした。出番が終わるまでは、気力で立ち続けていましたが、発表終了と同時にひれ伏したように記憶しています。メロン記念日はじめ自分が本来応援しているアイドルでは、こんなに激しいヲタ芸がないどころか、好きで自ずと振りを覚えるものであるのに対して、桜川ひめこに関しては門外漢なので、まさに役者魂が試されたといえます。そして、そんな劣等生の筆者をうまく利用した班員の皆さん、特に大森さんは、自分の冠劇団(?)を持っているだけあって、演出家としての機転のよさやリーダーシップなどを発揮したのだと思っています。ちなみに彼女は、筆者に対して「おいしょくにん!自分でカンペ見ないって言っただろ!」という感じ。年齢も性別も、初対面かどうかも、そんなことは関係ない。WSにいる人は、たとえ一般参加者であっても、この場では同じ立場の人間として、ガチで接してくれました。二階堂さん含め本来の出演者の方々は、素人同然の筆者に対し、ある程度は気を遣ってくださってたのかもしれませんが、筆者は長ゼリや振り付けで演じるということの厳しさを、自分が干からびてしまうほどに体感してしまいました。二階堂さんがほめてくださったのは、決して筆者ひとりの努力ではなく、班員みんなのおかげです。「二階堂さんの演出はもっと厳しい」と、2、3人の「本来の出演者」の方々から聞きました。そして、みんなが筆者以上のものに耐えていること、二階堂さん自身がいかに人間の限界まで身を削っているかということを、恐ろしいくらいに感じました。

そして、プログラムが一通り終了したのは、3時間が経過した17時ごろ。今日このあとは、パスがあるから入退場は自由になるのですが、班員の方々は「これから(夜公演の)準備があるし、腹ごしらえしてほしいし」と、それとなく退場を促したので、近くの某喫茶で甘いジュースを飲みつつ、音源を聞きながら自主練。そして、夜の一般客の集合時刻より少し早めに小屋に再入場し、ロビーで自主練。再入場後も、自分の荷物は、一般客同様の管理でした。楽屋どころかトイレ周辺も小道具などの物置き場になっており、出演者自身が自分の持ち物を管理しきれていないかもしれない感じがしました。

WSに参加した一般人は、みな自主的に客席最後方で客入りを迎えます。そして本番、小さいミスはあったと思いますが、なんとかやりきりました。でも、50人近くがステージにいたからごまかせた部分が、もしかしたらあったかもしれません。1人でステージに立つレベルには、まだまだ達していないなと思いました。真野ちゃんといい、きっかといい、さすがにヲタ芸と通常のアイドルの振りの違いはあるにせよ、ソロというもののプレッシャーというものが、なんとなく体感できた気がしました。

ちなみに、大森さんなどは、次の日以降も筆者のことを見ててくれてました。「覚えてきたじゃん」と言われたので、寝て復習したら覚えられた的なことを言いました。なんか、自分が社会人になってからずっと飢えていたものを、手に入れられた気がします。演技の出来に関してはすごく厳しいけど、見るところをきちんと見てて、信頼して打ち解けてくれるということは、ほかのどこでも得られない体験だと思っています。

筆者は45人程度いた本来の出演者の顔と名前のほとんどが一致できてませんが、逆に本来の出演者側は、筆者のことを覚えた方が多かったかもしれません。WS中筆者の近くにいた、真嶋一歌に何度も声をかけてもらえました。あとで調べたところ、同郷でないか!来月以降、とある公演で会える気がするので、いろいろ話しようっと。筆者が一般客モードだったとき、隣で一緒に戦場カメラマンしてたお客さんのお目当ての出演者だった模様。

そして、一般客と同様に退場すると同時に、出演者や係員は、小道具の整理やバラし的なことを始めました。ステージの上でやることはともかく、これ以降は、自分がかつて経験した世界と全く同じでした。おっと、中身を理解していない人間が手を出すと、かえって迷惑になるので、普通に撤収しました。

翌日以降は、学級委員長特権で6ステージを、一般客として見たわけですが、本来の出演者の方々も筆者を見てごきげんそうだったのにほっこり。各公演については追々書きますが、まずはこの貴重な経験を書き綴らせていただいた次第。

「バナナ学園純情乙女組×王子小劇場【バナナ学園★大大大大大作戦】」(全般篇)

さて、先に5/19(木)に行われた「バナナ学園純情乙女組」のワークショップ体験記を書きましたが、続いては観客として見たことを中心に書きます。

バナナ学園純情乙女組とは、戦闘的スタイルを持ち味とするという、4人組の劇団なのですが、今回の公演は「おはぎライブ」といって、芝居とはちょっと違います。というか、なんともカテゴライズが難しいスタイルの見せもの。作り手側は「演劇的要素を含むライブ」とか「全力限界越え野武士型アイドルライブ」とか「秋葉系を飛び越えたアイドルアニソンもしくは合唱」などといっていますが、生歌生演奏が多いわけでもなし。むしろ、「騒音」だと自ら認めています。今回は45人程度のキャストが、時には規律正しく、時には小集団ごとにサブ芝居を行い、青春の葛藤、社会風刺、そして、男と女のあれこれについて、激しい表現を繰り広げる公演。それが、今回なんと火曜から日曜まで毎日上演!筆者は、木曜のワークショップ(以下WS)の日を別にすると、純粋な客として金曜夜から日曜の千穐楽まで、6連チャンの参戦でした。

お客さんの数は、筆者ほか一般のWS参加者がゲスト出演した木曜が、筆者が見た限りではいちばん多かったです。係員によれば、WS参加者が客席に入ることを計算に入れずに予約を承けてしまったとのこと。あと、学級委員長のほかに校長先生という全公演パスもあったのですが、これらのパスと他のいろんな割引制度(それら同士は併用不可が明言されている)のと関係が事前に明示されていなくて、当日受付で聞いて初めてわかりました。結論は、併用不可。

その約45人が、ステージ上で狂いのないヲタ芸をするわ、一時期話題になった近所迷惑な布団叩きおばさん的なシーンがあるわ、シャボン玉や風船的なモノが劇場内を舞うわ、出演者の口に含んだ水や酒が飛んでくるわ、キャストの客席への乱入はあるわ、その客席も去年の11月よりなんか狭くなってるわ、まさに戦闘的スタイルなステージ。水とかいろんなものが飛んでくるので、なるべく主催者が用意した雨合羽を着用するよう促されるのですが、むしろ着用したほうが濡れました。着用してないと、キャスト側が遠慮するのですが、着用すると遠慮なく液体をぶっかけてくるので。

基本的に出演者の衣装は、男女問わずバナナ学園オリジナル女子制服が基本ですが、男性出演者が女性の人格になりきっているわけでないようです。(ただし、オカマ的な出演者が1人いた。)また、半裸〜4分の3裸(?)くらいになる人もいたり、今回は軍服も使用されたり、浅川千絵はいつも体操着だし、制服にとらわれない幅広い格好も見ものと考えてよいでしょう。1公演は1時間強というか1時間半弱くらいで、いくつかの「メドレー」に別れており、メドレー間で主宰で演出の二階堂曈子が「公開ダメ出し」をやっておりました。単なるダメ出しタイムでなく、次のメドレーに向けたセッティング(基本的に小道具を所定の位置に仕込む作業で、彼らは「プリセット」と呼んでいた)時間を兼ねていました。

なお、バナナ学園の「校章」的なものには、「中」の字があしらわれており、つまり、中学校という設定なんだそうです。それくらいの年代の男女が興味を持ちそうな要素も幾分含まれておりつつ、大人社会への挑戦的な表現も垣間見られた気がします。

「おはぎライブ」は、写真でも動画でもとにかく撮影OK、フラッシュを使ってもいいそうですが、激しく動く出演者の安全を考え、客入れ時を除いては極力フラッシュを自粛しました。20日の金曜以降は、APS-Cデジタル一眼レフカメラを使いましたが、ISO感度は1600に固定。液体がかかってくるので、いつも着けているレンズプロテクタに加え、あらかじめレジ袋とセロテープで大部分を覆う処理をしておきました。

公演中、女性キャストが男性客に(その逆も)告白をするシーンがあり、手の甲に接吻をされたのですが、こちらが仕返したところ、「デリケートにキスして」と言われました。いつのアニメの歌でしょうか。

WSで取り組んだ「アキバに行くのん!」では、先に述べたようにバナナ学園仕様の口上が叫ばれるのですが、曲の頭以外では「とこ様とこ様、ダメ出しキボンヌ」でした。ついつい「お仕置きキボンヌ」と間違えて何度も言った気がするようなしないような。(本来は「とうこ」ですが、音符的な都合で「とこ」)この曲の開始時、キャストが客席に降りてきてオーディエンスに、ヲタ芸や口上などの流れを指導するのですが、各キャストは筆者がWS参加者であることを承知なので、改めて指導しようという人はおらず、むしろ指導の補佐的なことをさせていただきました。その曲から「夢のENDはいつも目覚まし!」になだれ込んで本編が終わるのは、いつものパターンのようです。

その「とこ様」こと二階堂さんは、厳しいダメ出しでキャストから恐れられている一方、ダンスの切れはさすが代表者クォリティ、激しいだけじゃなくて、足がすごく上がるのが圧巻。パフォーマーとしても驚愕ものです。そんな激しさをも含む今回の公演の中、七味まゆ味が踊る「天城越え」と、それに伴って踊る神岡磨奈(金曜夜のみ「ミッキー」)の「和」の彩りが、うまいアクセントになっていたと思います。

以上、バナナ学園純情乙女組の「おはぎライブ」は、おたく文化から、学生運動、社会問題、原子力、そして思春期以降の男女の愛情激情を熱く激しく散りばめた、人間社会の縮図、が、縮図にしきれなくてはちきれてしまった、といった感じでした。ライブということになっていながら、4本あったマイクが少しずつ故障し、ドンキで売ってるようなダミーマイクにすり替わってたり、ご愛敬な点もありましたが、来月なんと東京芸術劇場が管理する水天宮ピットでも上演されるとのことで、何が起こるか微妙に心配だったりします。でも、ロックのライブで水かけやモッシュに耐えられる人なら、来て大丈夫だと思います。濡れる可能性はありますが、めがねが壊れることはないでしょう。

あと今回は、WSの日以降も、特に同じ班だったキャストの方々は、筆者の上達ぶり的なものなどを気にかけてくださっておりました。特に、大森美里には、突如ステージに引っ張り上げられるなどして、いろいろ熱い体験を共有できたと思っています。神岡磨奈に言わせれば、バナナ学園のキャストは「地下アイドル」よりも下にいる「地底(マグマ)アイドル」。アイドルと客との間には、本来は越えられない壁があり、例えば恋愛の対象にもならないというのが筆者の持論ですが、そんな壁を少しの時間とはいえ超越でき、一緒に稽古してひとつのものを創りあげるという有意義な体験の機会を設けてくれた関係者には、特に感謝しています。バナナ学園のキャスト、というか、生徒というべきでしょうか。その公演の中身は、この通りはちゃめちゃですが、みんなストイックな演劇人だと思います。全員と詳しいプロフィールなどを交換したわけではありません。でも、どんな経歴にもまさる、結果を全員で作れたと思っています。

続いて、各日程ごとに日記を書きます。運営自体には正直テキトーな点も見受けられましたが、WS参加者としても、一般客としても、キャスト+裏方さん+ほかのお客さん(以上には、他のWS参加者さんも含んでます)のおかげで、楽しい思いができたと思います。

「バナナ学園純情乙女組×王子小劇場【バナナ学園★大大大大大作戦】」(5/19篇)

先にWS参加記として書きましたが、書きそびれたこと。

WSのときは、体力を消耗しないよう、なるべく照明の当たらないところにいるようにアドバイスをいただきました。

夜の公演の本番中、客席最後部にいたにもかかわらず、浅川さんが筆者の体のある部分のサイズを採寸しに来ました。ツイッターでのなれ合いで冗談でおいらも測ってくださいと言ってたんですが、早速来るとは…。ちなみに女性相手の場合は、違うところを測るとか。採寸結果を褒めることもあれば、罵倒することもあるとか。

本編の最後、自分も「出演者」として、お客様に深々とお辞儀をさせていただきました。それもまた、貴重な経験だと思っています。