LIVESプロデュース 「知恵と希望と極悪キノコ」
映画の撮影現場を描いた演劇作品。この日のソワレを観劇。
20年ぶりに映画に出るという昔の大物アイドルとか、いかにも有名女優的な役者から、芝居では食っていけない的な役者、そして脚本家などの制作スタッフを描く。
LIVESさんの作品では以前「サムライ・ホット・スクール」を観たけども、今回のこの作品も、結末は、ほっこり。そこに至るまでに、芝居や芸能界の苦さを乗り越える過程がいくつもあって、引き込まれて、時計をまったく意識しないうちに、130分の公演が幕を引いた。
現場では、大物でも、そうでなくても、出演者はみな「役者」という立場だ。どの演技も、だれの演技でも、セリフ1つでも、尊いのだ。舞台演劇が映画を描くという体ではあるけど、そこに「芝居」の深さが見えた気がする。
入場料が小劇場としては高い部類の4000円。当パンには役者一覧的なのは見当たらず、別途800円のパンフを買わねばいけない。買ったけど。でも、それに値する建て込み、作り込みは壮観。
こういう作風、好きです。