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こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

ぬいぐるみハンター stain 006「無邪気で邪気なみんなの唄」

9日の1回目と11日16時の最終公演(千穐楽)の2回見てきました。受付(取り置きしたチケットの引き取り)が開演30分前、入場が20分前、当日券の客(キャンセル待ちの客)がほぼ定刻に入場。全席自由で、通路は上手側のみ。当日券の客向けの席はあえて定刻ぎりぎりに上手側に設置される流れでした。ちなみに2回目は「リピータ割引」といって、かなりの破格値で鑑賞できました。

上演時間は80分。ものを書くには起承転結の構成をとれ、などと学校教育や社会人教育でずっと教えられ続けてきた筆者にとっては、ずいぶん衝撃的なオチ(早い話、起承転結らしきものがない)だったのですが、そのぶん、部分部分に見せどころがあったといえます。

幼稚園を舞台に15人の園児と、先生と教育実習生と、時々園長先生が出てきたのですが、基本的には2、3人程度の園児、そして時によっては先生などにスポットライトが代わる代わる当たって、個々に話が進んでいく形式。スポットライトが当たっていないキャストも基本的には舞台上にいて、適当に幼稚園的な遊びをしてたと思いますが、どうしても全員をまんべんなく見ることはできなかった気がします。最初と最後に、キャスト全員が叫んだり歌ったり踊ったりして、「全力的なお遊び」とか「あの子とチューがしたいだけ」などの、この作品のテーマ的なフレーズが出てきてました。

15人の園児たちは、現実の園児と同じように、仲良し同士でつるむわけですが、特に印象的だったのは「えりこちゃん」「あやのちゃん」「みなみちゃん」のグループですかね。毒を吐いたり、ふてくされたり、の演技が特に濃かったように思います。大人が大人の事情でやったりできたりしたいけどできないことを、園児という仮面を借りてシュールに描いてた形です。あとは、宇宙人呼ばわりされててハスキーボイスな「りえちゃん」、男の子から女の子扱いされない感じ的な、クラスのどこかに必ずいたような女の子の役どころが、ノスタルジックでした。ん、フライヤーの絵をかいたのは彼女ですか。繊細な面をお持ちなのですね。

園長先生が「おはよう、クソガキども」とあいさつしたにもかかわらず、園児たちが明るく元気に健全にあいさつしたところなどが、シュール。

一方、園長でない先生と実習生の2人は、いたって平凡なキャラクター。しかし、上述のような園児たちの相手をするわけで、しかも結構落ち着いた感じで振る舞うので、芝居的にアクセントになってた感じがします。先生役の神岡磨奈は、話の流れは決まってるけど、細かい台詞は決まってない状態で演じたそうで、説明するとか、園児の衣服の脱がせ具合とかが、細かく変わってました。いずれにしろこの2人は、幼児教育業界にいる人だけが持ち合わせているような言葉なり口調を織り交ぜつつ先生らしく演じてたわけですが、少なくとも神岡さんはほぼアドリブだったわけなので、幼稚園教諭というものをよく研究してたんだと思います。「人が嫌がることを言ってはいけません」とか「たけくんの足はサッカーする足でしょ。お友達をける足ではありません」などの、当たり前のようなことを言うような言葉も、先生口調で聞くと、大人が忘れていた何か大事なことが思い出されるようです。

千穐楽では、最後に作・演出の池亀三太氏っぽい方が登場し、あいさつしたほかは、特別なカーテンコール的なものはありませんでした。

上述のように起承転結がないため、見る人によっては「駄作」と感じられるかもしれません。が、なんだか続きが見たい気はしました。アンケートにもそんな趣旨の感想を書いたりしました。