日記

頭がだるいが、体は動く。中ノ森BANDのライブツアーの、とりあえずのファイナル公演だ。とりあえず、といったわけは、追加公演があるからなわけだが、本日の公演に行けなかった人のためのものという性格を考えると、一応今日を「区切り」と考えていいだろう。

会場へ着く。2階のロビーにいることができた、というか、そこで客が待機している。あったかいので、病人（？）の体にはうれしかった。鹿児島で単独で集めたメッセージの色紙を、首謀者に託す。その他、いろいろまったりする。

ライブは、体をかばい、バーにもたれるような場所に居続けたが、特に具合が悪くなることはなく、無事終了。今までこのツアーで聴かなかった曲が演奏されたり、マイドラムのちいたの演奏が落ち着いてていい音だったり、バンドとしての全体的な迫力というか存在感が増しており、集大成であることを感じさせた。中ノ森BANDは、寄せ集め集団である。アマチュア時代に集まったメンバのまま、ロープーになったバンドではなく、事務所が集めた人材の集団である。そのせいか、個々のメンバはミュージシャンとして高いレベルを持っていても、それがバンドとしてポテンシャルを出せるかどうかとは、別問題であったように思えることが多々あった。いい音が出るときもあれば、出ないときもあったりで、当たり外れというのがあった。ちゃんとリハで自分らの音を聴いてるんだろうか、アマチュアのほうがいい演奏するのではと思うこともあった。でも、今日、その壁を越えたと、断言できる。全国を回り、地元のバンドとの対バンも経験し、何かに目覚めたようである。ブログでのファンとの交流も、大きな意味を持ったと思う。東京であることもあってか、でっかい会場に、満杯の客である。CDデビューしたちょうど2年前、こんなに客が集まっただろうか。事務所の力もあるだろうが、ライブが終わってからの満足度は、きっと本物だったと思う。今後の中ノ森BANDにとって大事なこと。今日以上のステージを、どこに行っても、だれに対してもやれるかどうかである。言い換えれば、今日ここに来れなかった地方のオーディエンスに、今日を超えるライブができるかどうかである。胸を張って金沢だの福岡だの鹿児島だの静岡だの、凱旋してほしい。今回のツアーの金沢の客も、以前の学園祭で獲得した客なわけで、バンドの武器は、まさにライブに他ならないのである。

終演後は、明日激務が待ち受けてることもあり、余韻に浸るしまもなく会場をあとにしたが、自分の後味もみんなの後味も、最高だった。何かをやり遂げた気がした。やり遂げたのは中ノ森BANDであって我々じゃないんだけど、でも正直、自分のことにも思えた。さて、次の現場が、大事だ。