こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

日記

いつもと違う仕事は定時に無事終わり、勤務先の方々とSHIBUYA-AXへ出発。到着時点でちょうど入場開始になるところだった。かなりの良席だ。珍しく、開演前にドリンクの引き替えを行う。アルコールはビールだけなので、ビールを選ぶ。あとは、Tシャツを購入。グッズを1万円以上買うとサイン色紙がもらえるとのことだが、どこもやってること変わらんな。数量限定とはいえ、例えば1500円以上の音源購入で色紙がもらえたりする(時と場合によるが)ハロプロがなんだか良心的に思えてくる。ハロプロに例えれば、この山弦の色紙は、事実上「全部セット」の一部と考えることもできる。あとは、10月のB set公演のチケットを購入。ん、1階O列って、いちばん後ろじゃん!公演の日を迎えるまで、「糞席」かどうかの判断はできないが、一般的な手段で2階席を買うべきだった気がする。まぁ、本日が初めての山弦の現場なわけで、このへんのさじ加減は、これから学ばねば。

そうそう、先に「良席」と書いたのだが、AXでははじめての、椅子席の体験。人口密度が小さいので、開場まで30分しかないのね。席に戻ってくると、連れである先輩方のご配慮で、連番の席のうちいちばんセンター寄りのが小生のために空けられていた。彼らは逆に、オールスタンディングのAXを知らないとのこと。で、今回の幹事(?)の解説によれば、ローディーは弟子が務めてるのだそうだ。山弦の各人の弟子の弟子くらいの人が、今をときめくJ-pop界でサポートミュージシャンデビューしたりしてるそうで、逆に考えれば、普段聴いてる音楽からみて2世代くらい玄人の音楽に、これから触れることができるということである。

で、ライブ開始。最初、生で演奏してるかと思いきや、楽器から手を放してるのにおんなじフレーズの音が聞こえてきたりして、?な状態が続く。これは、足で何か操作をして、生演奏を録音し、その場で再生してるのだそうだ。なので、三重にも四重にも重なって音が聞こえたりする。そんな不思議なライブ開始から50分だったか1時間くらいは、ゆったりした演奏が続く。オーディエンスも、座りっぱなし。とっても、寝心地のよさそうな曲調が続くが、ここで寝たら、もったいなさすぎる。じっくり、聴く。で、休憩。

で、休憩時間があるコンサート自体珍しいのであるが、さらに山弦ならではの光景として、ステージ上に置かれた山のような数のギターなどを食い入るように見入る客が多くいた。庶民には手の届かなさそうな楽器が多いように思いきや、なんとおぐちゃんが、どこの楽器店にでもありそうなYAMAHAのサイレントギター(近所迷惑を気にせず弾ける練習用ギター)を用意してきてるのに、かなりクリビツ。ちなみにナイロン弦のだったと思う。

第2部は、パーカッションの人である藤井珠緒がバックで参加。祇園の恋など、知ってる曲も何曲か聴けた。立ちの指示とか、座りの指示もあった。エコノミークラス症候群にならないようにと。互いのソロ曲をやったり、おぐちゃんの恐竜トークがあったり、1部とはうって変わり変化に富んだ内容。上述の録音システムを活かし、1名の客の声を取り込んだ演奏もあった。そういえば、1部は睡眠タイムでしたがなんとかいう発言があったが、本当に寝てた客はどれだけいたのだろう。昨日はなかったらしい、ダブルアンコールもあり、山弦の2名も、すごく満足した感じでライブ終了。

で、全編を通して思ったことは、やっぱし、神業だ。トーシロが毎週週末に練習していても、とうてい到達できるものではない。いや、プロの中でも、さらにプロの領域にいることは間違いない。なんといっても、安心して聴けるし、それでいて2人の息が合ってるし、パート割りもどっちかがジャカジャカ担当もう1人がアルペジオ担当というわけでなく、すごく不規則に(というか、柔軟に)からんでるし、はたして、どうやって曲を作っているのか、その風景が思い浮かばずにはいられない、不思議な2時間40分だった。ここ数か月で、ザ☆ボンというギターのないバンドの曲を聴くようになったが、だからこそ、きょうギターの神秘に深く迫れたことに、とても意義を感じる。そういえば、レコード会社、一緒なんだな。4800円という価格にも、正直満足だ。最低5000円以上、最高8000円近くするハロプロ系ライブの価格設定が、疑問に思えてくる。こちらは係員があまりいなく(人口密度や客層などからして、係員がたくさん必要ない。)、人件費が抑えられているのだと思うが。正月のハローは係員多すぎだろう。

山弦というユニットは、ことし15周年だそうだ。でも、15年前は新人だったのではなく、2人ともプロのギタリストとして第一人者になっていた状態だ。で、そのころの彼らが、いまの小生と同年代だったかと思うと、なんだか、自分という人間をすごく小さく感じてしまう。せめて、もう少し大きなことができないのだろうかと、焦燥感もした。もっとも、いくら焦ってもしょうがないので、また火曜から仕事を頑張ろう。

で、打ち上げをする。休み中に楽器店で高級ギターを見てこいと宿題を出されるが、買うのは冬の棒茄子のころかな。