高校野球岐阜大会全試合のランニングスコアを提供
http://www.nttsmc.com/profile/news/h18/20060710.html
あの岐阜放送がずいぶん先進的な取り組みをするような感じの発表です。
が、これを見るだけでは、いちばん大事なことがわかりません。
「データ放送として提供いたします」とテキストでは書かれていながら、「別紙1:システム構成図」では通信が発生するような図になっています。どこまでがデータ放送で、どこまでがパケット通信なのかが、不明確です。ただ、もしスコアがデータ放送内で完結するのであれば、それは放送番組としてごくごく当たり前のことであり、わざわざこんな4社提携はされないわけで、そうなると、「BMLコンテンツを通信で提供する」ものとしか考えられません。データ放送だけで伝えられる情報量は限られるでしょうからね。
で、もしそう仮定すれば技術的にいろいろ可能性はあるんでしょうが、その一方で「デジタル放送がますます世間に理解されなくなる」ことを危惧せずにはいられません。携帯でテレビを見るには料金がかかるのかどうか、わかってない人も世の中には多いのです。放送技術というのは、ブラックボックスにしてはいけないと思います。デジタル放送の展開計画がわかりにくかったり、B-CASをわざわざ地上波放送にも使用したり*1で、「放送」が「世間」から浮いていっているように思います。
地上波放送は無料です。でも携帯の通信は有料です。「通信と放送」をいたずらに融合させるのは考えものです。事業者には、世間への説明責任があります。
*1:有料放送にとって有意義なことはわかってます。