こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

日記

出発

スターフライヤー」に乗るという必死系の某氏に同行する形で、この旅に出ることを決意し、気がつけば当日。で、勤務先に持たされている謎カードで空港のラウンジが使えるというので、目的の便の2時間くらい前に早めに羽田空港へ。で、搭乗手続きをすべく、第1旅客ターミナルの南ウィングの南の南のほうまで行くのであるが、スターフライヤーのカウンタの、電光掲示板なんてない超アナログな掲示にて、まだ目的のSFJ77便は搭乗手続きを開始していないことを知る。で、滑走路閉鎖のためダイヤが乱れていることを知り、そして前の便のSFJ75便が80分遅れの10:30離陸だということを知る。もっとも、予定の77便の時刻の表示が定刻の10:20のままなので、ラウンジに入れないイライラは募りながらも、あんまし深く考えることはなかった。カウンタの係員に聞いても、搭乗手続きのめどが立ったら必ずアナウンスしますとのことで、とりあえずカウンタ前の椅子に座って待つ。

しかし、9時半過ぎに、必死氏と合流してから、小生の考えは浅はかだったことを知る。SFJが持っている機材の数はそんなにない。したがって、まだダイヤが乱れたままなのに、急に定刻運航ができるわけがない。SFJ77は単に「搭乗手続き」がまだできないのでなく、「運航」そのものができないのだと考えるべきであると。カウンタの係員に問いつめ、ここで本当にSFJ77の「運航」のめどが立っていないことを知る。しかし、不幸中の幸いというやつで、SFJ75はSJF77の定刻のわずか10分後に出るため、振り替えをお願いすることとなる。結果オーライであったが、これがひとり旅だったらと思うと、背筋が震える。で、ラウンジに入り、トイレに入る。仮面ハライター仕様だ。で、トマトジュースを飲む。きれいだし、快適だし、使わない手はない。うちの社員の多くは、こういう施設がロハで使えることを知らないんだろうな。10時になり、某プラスの携帯サイトでメロン記念日のチケットのオーダーを入れようとするが、アクセス集中のためか通じない。なんで、403が返ってくるんだ?ラウンジを出て搭乗ゲートに行くまでこの戦いは続いたが、結局予定枚数終了の悲しい表示。小生は通じなくても、世の中のだれかは通じたのだ。通じる・通じないがどのようにして決定されるか、某プラスには情報公開してほしいものだ。

機内

センターの通路をはさみ、3人がけのシートが並んでいる。機体の小ささも、このような配置も、日本のエアラインではかなり珍しいのではないか。イヤホンを機体に入ったところで受け取ったが、ブランド名などは一切印刷も刻印もされていない完全ブラックな意匠だ。プラグは、φ3.5のモノラルのプラグが2連になった、いかにも飛行機用の仕様だ。秋葉原に行けば、これが刺さるようなジャックは手に入るんだろうか。で、目の前(前の人の座席の後ろになる)に液晶ディスプレイがある。1人1画面だ。飛行中はこれを操作することによって音楽が聴けたり、ニュースが見れたりする。ニュースにはイギリスのBBCや日本の協会さんだけでなく、TVQの経済番組があったりするのが、いかにも地元主導の会社らしい。音楽を再生している状態でも、画面で操作すれば、地図が表示できる。イヤホンの音質は思ったよりはいい。遮音性能がよければ電車でも使えるだろう。聴診器の出来損ないのようなイヤホンを使わせ、ジッタまるけのビデオを見せつけられる大手のエアラインの、やればできるのにやっていないところを突いている。OSが何なのか、素直に気になるが、なんだかうれしいシステムだ。自分の椅子の下部にはコンセントもある。ドリンクサービスでは、「りんご」ジュースを選ぶ。ミラクルのような味だ。こんなに、乗ってよかったと思える飛行機は、成人してから始めてではなかろうか。まだ小学校に入るかどうかという昔、確か当時のTDAから子供のおもちゃとしてパズルをもらって以来の感動である。北九州に行くには、マイラーとしては、JALを選ぶところであるが、SFJを目的としたこの旅は、間違っていなかったといえる。上空では機体が何度か大きな揺れ(シートベルト着用サインが出る程度の)があったが、まぁ自然が相手なので当然です。で、北九州の空港島には、南向きつまり北九州→苅田の向きで着陸。約1時間半のちょっと贅沢な空間の旅は終わる。

車に乗る

必死氏が予約しておいた某N社のレンタカーを借りる。小生は助手席に座り、DJ業の準備。ところが、必死氏が持ってきたメジャーレコード会社の某TJ社の円盤を認識しない。というわけで、小生が準備した携帯用音楽プレーヤの音をトランスミッタで飛ばす設定を行う。かなり、FM局が多く、使える周波数を探すのに難儀した。78.0 MHzでいこう。(ちょっとだけ放送波が混信するエリアがあったが、車で聞くには問題ないレベルだった。)カーナビはまだ空港島と九州(島)との間の道路が存在しない微妙なものだったが、目的地を設定し、出発。グローブボックスにマニュアルが入っている(次の日気づいた)という認識もなく、試行錯誤で操作。普通なら小倉東ICから高速に入るところであるが、必死氏の楽しみということで、苅田北九州空港ICから北九州JCTを経由するルートをとる。で、小生のこだわりで、関門橋を拝むべくめかりPAへ。天気は雨。レンタカー屋さんの傘で展望台へ上がる。写真を撮る。かすんでるけど、旅の思い出だ。で、車は関門海峡を渡り、3時間ぶりくらいに本州の地上へ。もっとも、ここでシーメイークーせねばならぬ。九州人の必死氏のこだわりと、九州・山口地区といったらこれでしょうということで、「ジョイフル」が見つかり次第そこに入ることとする。下関市の長府地区で道路の反対側に発見したので、入る。安い。ドリンクバーの選択肢がもっと欲しいところだが、まずまず。

寄り道

で、さゆヲタの必死氏が設定したカーナビの目的地、なぜか「宇部」なんだが…。まぁ、時間もありそうなのでいいことにしましょう。それにしても、ジョイフルばっかだなぁ。あとはたまにサンデーサンがある程度。わかってたことだが、ジョイフルは九州の会社であって、なんで某岐大ホームセンターのレストランがジョイフルなのか、誠に謎である。山陽小野田の市街地と、宇部の市街地を抜け、そろそろ運転士交代といきたいところで、適当な場所が見つからぬ。トイレ休憩したいのに。運よくコンビニを見つけ、ここからは小生がハンドルを握る。1800 ccだが3ナンバーの車体。ここ1年くらいほとんど軽自動車しか運転していない小生は、緊張が続くこととなる。

周南へ

時間が怪しくなってきたので、山口南ICから高速に入ることを決める。徳山東ICまで突き抜けてしまおう。国道2号から山口南ICに入る道、なかなか長い。というか、取り付け道路も国道2号の一部(もとの国道2号の上を通っている)なのね。車幅感覚にも慣れず、追い越しは慎重にせざるを得なかったが、そんなこんなで徳山東ICまで行き着くことができ、ライブ会場の前を通ってから宿へ。車は立体駐車場に入れる。チェックインをすませ、部屋が違うというか階が違う必死氏と集合時刻を決める。で、部屋ではニュースをチェック。山口県外の民放は受信できず。ニュースをやっていたKRYを見続ける。今朝飛行機のダイヤが乱れた件、羽田の清掃員が滑走路でランニングをしただとぉ〜。よくも罪のないおいらに迷惑をかけてくれたな。ひとの立場に立ってくれ。

本番へ

で、出発。傘は宿のを借りることができたが、雨はどんどん強くなる。会場は廃業したテルホらしい建物で、まさにそんな感じの入り口。ドリンクのカウンタもライブハウスのわりにはでかく、いかにもだ。で、NEW COMMERS SELECTIONと銘打ったライブの感想。

5MEN
「ごめん」という。高校生くらいっぽい若者のバンド。ツインギター+ヴォーカル専任+ベース+ドラムの編成。キーボードがいないのに5人のバンドというのが珍しい。まだ、荒削りな面が目立つが、こうやって演奏ができることの幸せをかみしめつつ頑張ってほしい。
Double Ball of 90 Over
今日の主賓であるザ☆ボンへの愛情をひしひしと感じた。何というか、人間の感情と欲望と真実に正直な方向性がいい。ドラムは打ち込みで、ベースはサポート(ヘルプと言っていた)で、正式メンバはギター兼ヴォーカルの2名なのだが、すごいストレートな演奏で、楽曲も結構良質で、パワーがあった。ヘルプのベース氏も、正式メンバに負けると劣らないパワーを発揮していた。山陽小野田はジョイフルしかないのだそうです。
RHYSTOCK
結構若手っぽいけど、結構練習はできているように聞こえた。素直な正統派だと思う。人数の多さをもっとサウンドに反映させられるとおもしろくなるのではと思う。
ザ☆ボン
今日の主賓。トリかと思っていたが、Double Ball of 90 Overの面々(公式カメラマン?も含む)が必死に陣取り始めたので小生もなんとか最前を確保。キーボードのかよっこさんの地元で、それなりに意識したことだろう。でも、いい意味で、それをあまり意識させない、すばらしさがあった。りえさんの髪を振りかざす独特の動きと、切なさとパワーの同居するヴォーカル。バックには、シンプルなドラムとベースが乗る。そして、ギターのないこのバンドの、サウンドの色つけ役がキーボードである。Double Ball〜に感化される感じで、とにかくノったが、すごく温かくて優しい激しさを感じる。今後、何があろうとも、ザ☆ボンザ☆ボンである限り、このカラーは変えてほしくない。ただ、KRYとかFMYとかに出たとか、しゅうなんFMに出るとか、想定外だよ。聴ける時間に滞在できぬ…。
Leap Frog
ストラップとシールドにトラブルが起こったりするが、物怖じしないところに可能性を感じる。いろいろ反骨的なところが目立ったが、やっぱしジョイフルはこちらではスタンダードなのね。高校の「低学年」が行く店なのだから。演奏は多少荒削りだったが、どう化けるかが楽しみといえば楽しみ。

で、終演後、円盤を購入しサインをいただく。現在入手可能な3枚は揃った形だ。「★★★★★」は「いつつぼし」と読みます。ベースの「りんご」さんとは、「山弦」という共通項があったわけで、その手の話をする。そのほか、いろいろ、気を遣っていただき、ありがとうございました。小生が山弦サザンオールスターズ経由で知ったように、ザ☆ボンにたどり着くまでもいろんな経路があったわけで、音楽との出会いってほんとミラクルだし、一期一会だなぁと感じる。メジャーデビューすれば、数字との戦いが始まる。でも、今まで生で熱いステージを見せてきてくれた彼女らには、こういう「出会い」の機会を減らしてほしくない。東京に軸足を置いても、「大阪のザ☆ボン」であってほしい。冷房は効きすぎてたけど、熱い時間を、ありがとう。

終演後

この会場の隣のホールにコンサートで来たことがあるという必死氏の案内で、来たルートとはちょっと違う道を行く。地場の居酒屋で、おいしいサラダと焼き鳥を、日が変わるまで。サラダのドレッシングのごま味がいい。周南ってライブに若者が集って、そして居酒屋にも若者が賑やかに結構集う都市なのね。