こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

吉川友2015年12月台湾遠征 3日目 ラウンジと空の旅

2015年12月の「きっか」こと吉川友さんの台北遠征に参戦。3日目、12月21日、月曜日です。

日本から来ていた友フレは、ほとんどが昨晩深夜に東京に帰国し、本日月曜から現実の世界に戻られた方が多いようですが、大阪方面には深夜便がありません。そこで筆者は、本日、仕事をお休みし、帰国に充てることにしました。

往路と同じく、鶴のマークのアジアのエアライン、Japan Airlines、日本航空(JL)を利用します。台湾桃園国際空港(Taiwan Taoyuan International Airport; TPE)から、関西国際空港(KIX)に、JL816便で飛びます。
日本国籍の航空会社に、日本国外から搭乗した経験は、過去2、3回ほどありましたが、チェックインのやりとりを日本語でしたのは、今回が人生初です。チェックインの係員さんは、日本語ネイティブではなかったようですが、非常に陽気に手続を進められていき、ある意味JLらしくないキャラクタでした。

さて、搭乗券と、ラウンジクーポンを手にします。TPEから搭乗するJLの(ラウンジ利用資格のある)乗客には、「龍騰貴賓室」(Legend Airport VIP Lounge)という、サードパーティー運営のラウンジが案内されます。

ここで、筆者は、この旅で、ある意味最大のチャレンジをしようと思っています。遠征してきっかを応援することも、もちろん重要で大きなチャレンジなのですが、もう1つ、自分が「ファン」であるものが、ここにあるのです。

それは、Cathay Pacific Airways、キャセイパシフィック航空(CX)が、自社で運営するラウンジです。
前回のきっか遠征でTPEに来たときは、CXを利用したのですが、ラウンジが工事中で、訪問できませんでした。そのときは、サードパーティーが運営する別のラウンジに案内され、それはそれで貴重な体験でしたが、先月、ついに新装オープンした報を聞き、いても立ってもいられない日々が続いておりました。

New Cathay Pacific lounge opens to passengers at Taiwan Taoyuen International Airport
特に、名物のヌードルの写真に、心が躍ります。

筆者はJLの「JMBサファイア」というステイタスを取得し、JALグローバルクラブに入会。それらに付帯する「ワンワールドサファイア」のステイタスを、今日まで保持し続けています。なので、JL便に搭乗する際、エコノミークラスであっても、JLの指定するラウンジはもちろんのこと、同じワンワールドアライアンスの加盟エアラインであるCXが自社で運営するラウンジも利用でき、その逆も可能です。おかげさまで、何度も、CXの、特に本拠地の香港のラウンジを楽しんできています。

しかし、いくらアライアンスのルール上、こうしたラウンジの相互利用が可能といえ、ここTPEでは、心配ごとがあります。
今回利用するJLは、第2ターミナル、一方CXは、第1ターミナル発です。
果たして、行き来は可能か、可能である場合、どれほど手間がかかるのかということです。
なので、余計に、今日までいても立ってもいられなかったのですよね…。

今回、第2ターミナルで台湾を出国します。
出国直後、下記の写真の「現在位置」のあたりにいます。

目指すのは、この図で左上にあるC1の搭乗口(ここまでが第2ターミナル)よりも、さらに左側になります。

目標に向けて、歩き始めます。C1の搭乗口までは、時折「動く歩道」があります。免税店もいくつかあり、足を止めたくなりますが、進み続けます。
がしかし、そこから先、第1ターミナルに入ってからは、足で歩くしかありません。なぜなら、その向きに人が移動することが想定されていないからです。第1ターミナルの搭乗客は、今回の筆者とは逆向きに移動しますからね。

やがて、見慣れたこの看板のふもとにたどり着きます。

階段を上がれば、そこがラウンジ横丁です。

これまでおなじみだった、大理石を基調としたデザインとは一線を画した、シンプルで落ち着いた色づかいです。
そして、ついに足を踏み入れます。
上述の「龍騰貴賓室」のクーポンは渡さず、JL便の搭乗券とワンワールドサファイアのカードを提示します。
ラウンジの受付の方は新人さんだったようで、今回のような相互利用者の受入に不慣れなご様子でしたが、後ろにつかれていた先輩社員のような方が、JLの会員番号をメモった上で入室を許可するように指導されてました。

かくして、ついにTPEのCXラウンジに4年11か月ぶり、新装開店してからは初入室を果たします!

受付をすませ、右折して進むと、右手にヌードルバーがあります。
今回、香港のCXラウンジでおなじみの担々麺を頼みます。注文したものができあがると振動して光る、例の丸いデバイスを受けとります。

そして、奥まで進むと、バーカウンターがあります。
本音をいうと、CXのビジネスクラス名物であるカクテルの“Cloud 9”をいただきたかったところですが、ここでは提供できないとのこと。そのかわり、「おまかせ」でひんやりしたものを作ってくださいました。イチゴとバナナを使ったフルーティーな仕上がり。日本の本州の12月には似つかわしくないかもしれませんが、ここ台北(正確には桃園市)では大いにあり!おっと、例の丸いデバイスが振動して光ります。担々麺もできあがりました。


もし宝くじなどが当たって、一生の生活に困らないくらいの金持ちになれば、毎日これを口にできるかもしれません。
でも、実際はそうしないでしょう。「自分へのごほうび」としてありつきたいという気持ちを、ここで再確認しました。

さて、第2ターミナルにあるJLの指定ラウンジ「龍騰貴賓室」にも入室するため、そろそろCXラウンジをあとにしなくてはいけません。さっさと食事をすませ、足早に向かいます。搭乗するエアラインからの様々な伝達(出発遅れの情報とか、上のキャビンクラスに格上げのため搭乗券を交換します的な話とか)は、基本的にそのエアラインから指定されたラウンジでないと受けられません。時間との戦いが続きます。

結果、タイムラインを5分の精度で記すと、以下のようになりました。

10:55 JLチェックイン完了
11:05 第2ターミナルで出国
11:20 第1ターミナルにあるCXラウンジ入室
11:30 カクテルと麺を賞味開始
11:35 CXラウンジ退室
(途中、お土産購入。所要時間5分)
11:55 JLの指定ラウンジ入室
12:30 JLの指定ラウンジ退室
12:35 JL816便搭乗
12:50 JL816便出発

ターミナル間の移動には、早足でも約15分かかることがわかりました。
CXラウンジので食事時間、わずか5分!
今回筆者は荷物を預けるため、JL便出発の2時間前にチェックインカウンターに寄ったわけですが、2時間のうち40分が移動時間になるのは、正直もったいない気がします。

Webチェックインをしてあり、荷物を預けないのであれば、朝いちに出国し、CXラウンジの滞在時間を長くとることができるので、このようなラウンジ行脚も「あり」と思います。しかし、個人的な考えですが、いくらCXのラウンジが好きでも、TPEでのJL便搭乗時におけるCXラウンジの利用は、普通は「ない」な、という見解に至りました。

さて、ようやく、JLの指定ラウンジである「龍騰貴賓室」(Legend Airport VIP Lounge)に入室します。

なんと、運営しているのは、地元のトランスアジア航空(GE)です。しかし、GEが自社の乗客を案内しているラウンジとは別施設であり、こちらは現状JL専用になっているようです。ここは以前、JLの自社運営の「サクララウンジ」だったそうですが、言われてみれば、外装内装の雰囲気も、たいへん(他の空港にあるような)「サクララウンジ」っぽいです。ただし、サクララウンジ名物のアロマが焚いてあったかどうかは、思い出せません。

ですが、現在はあくまで、ワンワールドアライアンスの会員ではないGEというサードパーティーの運営であり、JLの自社運営ではないため、CXやマレーシア航空(MH)の乗客はおそらく入室できないのでないかと思います。(未確認)どのみち、CXやMHの乗客が第1ターミナルからわざわざ行くほどのラウンジではないと思います。CXには上述のような素晴らしい自社ラウンジがありますし、MHはなんと、アライアンス違いの、地元のチャイナエアライン(CI)のラウンジが指定されているそうですから。
※MHの乗客がCXのラウンジに行くのは、大いにありではないでしょうか。CIのラウンジに入ったことがないので断言はできませんが。

点心やデザートなどをいただきます。

マッサージ椅子もありまして、やはりサクララウンジっぽいです。

そして、搭乗!
エコノミークラスですが、2列並びの隣の席が空席だったので、気が楽でした。

でも本当はこちらがいい…。(すぐ目の前にビジネスクラス

ラウンジだけでなく、台湾発の便の機内食もGEに委託しているようです。お肉もおそばも、おいしゅうございました。

あっという間に関西です。

そして家に到着し、この旅も、吉川友のイベントもお開きとなりました。
アルバム“YOU the 3rd. 〜WILDFLOWER〜”台湾盤と、「讚!」のチェキが、自分にとって最高のお土産となりました。

台湾は、一応外国です。でも、特別行きにくい場所とは思いません。今回の大阪からの旅費は、フライト代と宿代をあわせても5万円。(イベント自体の参加費用や、現地での交通費、食事代、飲み代やお小遣いは除きます。)宿泊代の高騰している日本国内の、例えば札幌などに行くよりも安いんでないかと思います。

一方、今回の遠征が、2015年のきっか現場納めとなり、2016年初のきっか現場は、2月上旬、そのあとは、4月となりました。ひとりの友フレとしては、この遠征は、貴重な「自分にとって、たまたま行ける条件が揃った現場」となりました。国内旅行とそんなに費用がかからず、1日休みを取れば行けたわけですし。次回このような機会があった際も、多くの皆様と、吉川友の魅力と、台北の魅力を分かちあいたいと思う次第であります。