怪談新耳袋 怪奇
BS-TBS、キングレコード、アップフロントエージェンシーの3社で組織した製作委員会による2話構成のオムニバス映画で、登場人物やストーリー的な相関性はなし。主演以外のキャストは片方にのみ出演。
上映の前に、舞台挨拶。主演の真野恵里菜に、坂田梨香子、鈴木かすみ、吉川友、北原沙弥香、岡本紗里、そして篠崎誠監督。司会はBS-TBSの丹羽多聞アンドリウプロデューサー。
25分程度の舞台挨拶は、各キャストほぼ平等に話が振られた感じ。でも、おいしいところを持っていったのは、きっかこと吉川。怖がる演技を撮る際に篠崎監督がきっかに「怖いものはなんだ」(それを想像しながら怖がる演技をしてもらう趣旨で)と尋ねたところ、「ピーマン」と答えたというおとぼけエピソードが印象的。そのあとすかさず「ピーマンは食べれるようになりました。にんじんがダメです。」と続け笑いを取る。いったい何歳だと思わせるのだけど、「茨城県出身、高校3年生です」と、自己アピール。もともとほんわかキャラを持ってることはわかってたけど、こんなにガツガツした一面も持つとは、新たな発見。この精神で、今後を乗りきってほしい。
真野は、怖い映画だけど、メッセージ性を感じてほしいようなメッセージ。北原は、ワンピースっぽい衣装がりりしかった。舞台挨拶終了後は、予告編なしに、宇宙初上映スタート。
- 『ツキモノ』
- 舞台挨拶のメンバのうち、鈴木、吉川、北原、坂田はこちらにのみ出演。怖いシーンが続いたけど、実際にはあり得ない話で、結末の意味もわからずに終了。テーマは、つるんでる相手に気を遣いすぎるなってことかな?見所は、追い回されてやられてしまう「きっか」だね。撮影に苦労したであろうシーン、彼女の表情の変化をじっくり鑑賞。そのシーンだけでも、何度も見たい。宣伝番組によれば、ロケに使われた大学は、中野区の東京工芸大だそうだけど、エキストラは篠崎監督の教え子である立教大の学生とのこと。なのに、大学行きのバスは神奈中の車両で、てんでバラバラ。
- 『ノゾミ』
- 舞台挨拶のメンバのうち、岡本はこちらにのみ出演。真野と、母親役の秋本奈緒美が、ほぼ全編を通して微妙な空気を演じてたのが見せ所かな。人のせいにするなとよく言われるけど、この映画の真野はその逆で、自分に抱え込んでしまうタイプ。でも、人のことを考えられる優しい人間。台詞は少なかったですが、仕草や表情が見事。少し重いテーマなので、あんまり何度も見たくないですかね。
ちなみに、各話での真野の役名はそれぞれ「あゆみ」と「めぐみ」…。意図的か?