20XX年 未来からの手紙
なんか大阪府が「都」になろうとしとったけど、うまくいかんかったんで、日本から独立したってさ。いや、日本政府との落としどころということで、厳密には一応日本なんだけど、なんというか、香港やマカオみたいな感じ。「日本国大阪特別行政区」っていうんだって。
公用語は一応日本語(標準語)だけど、街の中の看板は、大阪弁になりつつあるとか?
どっちみち、日本と行き来するににはパスポートがいるから、まぁ独立ってことで。関空は自ずと国内線も国際線になったんで国際線だけの空港。伊丹空港は…橋下市長、いや知事、じゃなくて行政長官の意向で、全部日本の兵庫県伊丹市にあることになった。空港を出ると大阪への入国手続きがあるんだって。JRも私鉄も、県境のあたりで検問とかあるみたい。
運転免許なんかの資格は今後日本と別になるかも、ってさ。あ、法曹資格は、既得者は日本でも大阪でも有効だって。まぁ知事…いや市長…いや、行政長官が当事者だからね。
政党は、事実上、例の維新の会だけになっちまった。日本の政党も一応進出できることになっとるけど、えらく課税される仕組みになったんで、自民とか民主は、どっかのタックスヘイブンを通じて大阪に進出したけど、小さいとこは事実上追放。
電力は、太陽光発電なんかで調達を増やすようにして、まぁ、関電への依存は減らすらしいよ。
電話の国番号も日本とは違うのがついたってさ、何番だったっけ。携帯電話、ああ、日本の事業者は追放されて、みーんな香港資本になった。SIMロックフリーで、海外の端末メーカーが一気に付けいってきて、買い手市場。日本人が結構買い出しに…。大阪だけの衛星放送もできるらしいけど、日本の受信機とは互換性がないらしい、いや、国際的にメジャーな方式に合わせるってことらしいけど。
トップレベルドメイン、いわゆるccTLDは
.he
になるらしい。表向きの由来は「ほんまに、ええでっせ」らしいけど、実のところは“Hashimoto Empire”だという噂がちらほら…。
【4/2 追記】
上はエイプリルフールのネタなわけですが、それに関する筆者の思い。
日本にずっと住んでると、国境ってなんなんだろうなこととか、あるいは国境そのものに、悪い意味で無意識になったりする。それが時としておかしく思える。報道なんかが暗黙のうちに、日本のことしか考えてなかったり。「日本人にけが人はいませんでした」とか、日本に本拠があるメーカーの製品を無意識に「国産」って断言してることがいるけど実はそれ外国製だぞ、ってこととか。ふるさとを思うことは大切。だから、例年のエイプリルフールでは、ふるさとを題材にしてきた。今年は、それの逆。自分は美濃国人であること、それは岐阜県人であり、中京人であり、日本人であること、そして、地球人であること。ローカルな視点が大事なことがあれば、グローバルな視点が大事になることもある。国境って何?それは時として絶壁だけども、時には知恵次第で越えられることもある、っていう思いです。
ちなみに日本国民の義務は「労働」「納税」「義務教育(を子に受けさせること)」ですが、上のネタの「大阪」ではその前に「君が代」が来るんだとか…。(いやいや、エイプリルフールは過ぎたって)