オトナの事情≒コドモの二乗「憐・哀-ren・ai-」
マチネを観劇。初めて行く小屋は、1階がカフェみたいな感じで、2階が劇場。2階では、靴を脱ぎます。舞台はベニヤ板っぽい(もちろんささくれは処理済)、木のにおいのある空間。
「オトナの事情≒コドモの二乗」主宰の塚越健一氏の前説、「客席にものが飛んできますが、バナナ学園のようなことはありませんので」に、吹き出す一部の客。(それ筆者)
内容は時代劇。愛して愛して哀しくてって感じ。バナナ学園純情乙女組の前園あかりが「普通の芝居」をしてるのを見たくて来たわけですが、なんといっても印象的だったのは「発声」。バナナの主宰の二階堂氏の座右の銘である「情念」を持ち合わせてこの客演に臨んだといえます。初めて彼女のことを「役者」だってことを実感し、そして、能ある鷹は爪を隠してきたんだって感じがしました。
バナナ学園の緻密な激しさとはひと味違った、「念」の積み重ねが花開いた演技だったと思います。
あと、昨年9月の「つぶやくGirl's」に出演されていた中村梨那さんがお出になってることに終わってから気づいたりしました。いろいろ巡り巡ってくるものですね。