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こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

「バナナ学園純情乙女組×王子小劇場【バナナ学園★大大大大大作戦】」(全般篇)

さて、先に5/19(木)に行われた「バナナ学園純情乙女組」のワークショップ体験記を書きましたが、続いては観客として見たことを中心に書きます。

バナナ学園純情乙女組とは、戦闘的スタイルを持ち味とするという、4人組の劇団なのですが、今回の公演は「おはぎライブ」といって、芝居とはちょっと違います。というか、なんともカテゴライズが難しいスタイルの見せもの。作り手側は「演劇的要素を含むライブ」とか「全力限界越え野武士型アイドルライブ」とか「秋葉系を飛び越えたアイドルアニソンもしくは合唱」などといっていますが、生歌生演奏が多いわけでもなし。むしろ、「騒音」だと自ら認めています。今回は45人程度のキャストが、時には規律正しく、時には小集団ごとにサブ芝居を行い、青春の葛藤、社会風刺、そして、男と女のあれこれについて、激しい表現を繰り広げる公演。それが、今回なんと火曜から日曜まで毎日上演!筆者は、木曜のワークショップ(以下WS)の日を別にすると、純粋な客として金曜夜から日曜の千穐楽まで、6連チャンの参戦でした。

お客さんの数は、筆者ほか一般のWS参加者がゲスト出演した木曜が、筆者が見た限りではいちばん多かったです。係員によれば、WS参加者が客席に入ることを計算に入れずに予約を承けてしまったとのこと。あと、学級委員長のほかに校長先生という全公演パスもあったのですが、これらのパスと他のいろんな割引制度(それら同士は併用不可が明言されている)のと関係が事前に明示されていなくて、当日受付で聞いて初めてわかりました。結論は、併用不可。

その約45人が、ステージ上で狂いのないヲタ芸をするわ、一時期話題になった近所迷惑な布団叩きおばさん的なシーンがあるわ、シャボン玉や風船的なモノが劇場内を舞うわ、出演者の口に含んだ水や酒が飛んでくるわ、キャストの客席への乱入はあるわ、その客席も去年の11月よりなんか狭くなってるわ、まさに戦闘的スタイルなステージ。水とかいろんなものが飛んでくるので、なるべく主催者が用意した雨合羽を着用するよう促されるのですが、むしろ着用したほうが濡れました。着用してないと、キャスト側が遠慮するのですが、着用すると遠慮なく液体をぶっかけてくるので。

基本的に出演者の衣装は、男女問わずバナナ学園オリジナル女子制服が基本ですが、男性出演者が女性の人格になりきっているわけでないようです。(ただし、オカマ的な出演者が1人いた。)また、半裸〜4分の3裸(?)くらいになる人もいたり、今回は軍服も使用されたり、浅川千絵はいつも体操着だし、制服にとらわれない幅広い格好も見ものと考えてよいでしょう。1公演は1時間強というか1時間半弱くらいで、いくつかの「メドレー」に別れており、メドレー間で主宰で演出の二階堂曈子が「公開ダメ出し」をやっておりました。単なるダメ出しタイムでなく、次のメドレーに向けたセッティング(基本的に小道具を所定の位置に仕込む作業で、彼らは「プリセット」と呼んでいた)時間を兼ねていました。

なお、バナナ学園の「校章」的なものには、「中」の字があしらわれており、つまり、中学校という設定なんだそうです。それくらいの年代の男女が興味を持ちそうな要素も幾分含まれておりつつ、大人社会への挑戦的な表現も垣間見られた気がします。

「おはぎライブ」は、写真でも動画でもとにかく撮影OK、フラッシュを使ってもいいそうですが、激しく動く出演者の安全を考え、客入れ時を除いては極力フラッシュを自粛しました。20日の金曜以降は、APS-Cデジタル一眼レフカメラを使いましたが、ISO感度は1600に固定。液体がかかってくるので、いつも着けているレンズプロテクタに加え、あらかじめレジ袋とセロテープで大部分を覆う処理をしておきました。

公演中、女性キャストが男性客に(その逆も)告白をするシーンがあり、手の甲に接吻をされたのですが、こちらが仕返したところ、「デリケートにキスして」と言われました。いつのアニメの歌でしょうか。

WSで取り組んだ「アキバに行くのん!」では、先に述べたようにバナナ学園仕様の口上が叫ばれるのですが、曲の頭以外では「とこ様とこ様、ダメ出しキボンヌ」でした。ついつい「お仕置きキボンヌ」と間違えて何度も言った気がするようなしないような。(本来は「とうこ」ですが、音符的な都合で「とこ」)この曲の開始時、キャストが客席に降りてきてオーディエンスに、ヲタ芸や口上などの流れを指導するのですが、各キャストは筆者がWS参加者であることを承知なので、改めて指導しようという人はおらず、むしろ指導の補佐的なことをさせていただきました。その曲から「夢のENDはいつも目覚まし!」になだれ込んで本編が終わるのは、いつものパターンのようです。

その「とこ様」こと二階堂さんは、厳しいダメ出しでキャストから恐れられている一方、ダンスの切れはさすが代表者クォリティ、激しいだけじゃなくて、足がすごく上がるのが圧巻。パフォーマーとしても驚愕ものです。そんな激しさをも含む今回の公演の中、七味まゆ味が踊る「天城越え」と、それに伴って踊る神岡磨奈(金曜夜のみ「ミッキー」)の「和」の彩りが、うまいアクセントになっていたと思います。

以上、バナナ学園純情乙女組の「おはぎライブ」は、おたく文化から、学生運動、社会問題、原子力、そして思春期以降の男女の愛情激情を熱く激しく散りばめた、人間社会の縮図、が、縮図にしきれなくてはちきれてしまった、といった感じでした。ライブということになっていながら、4本あったマイクが少しずつ故障し、ドンキで売ってるようなダミーマイクにすり替わってたり、ご愛敬な点もありましたが、来月なんと東京芸術劇場が管理する水天宮ピットでも上演されるとのことで、何が起こるか微妙に心配だったりします。でも、ロックのライブで水かけやモッシュに耐えられる人なら、来て大丈夫だと思います。濡れる可能性はありますが、めがねが壊れることはないでしょう。

あと今回は、WSの日以降も、特に同じ班だったキャストの方々は、筆者の上達ぶり的なものなどを気にかけてくださっておりました。特に、大森美里には、突如ステージに引っ張り上げられるなどして、いろいろ熱い体験を共有できたと思っています。神岡磨奈に言わせれば、バナナ学園のキャストは「地下アイドル」よりも下にいる「地底(マグマ)アイドル」。アイドルと客との間には、本来は越えられない壁があり、例えば恋愛の対象にもならないというのが筆者の持論ですが、そんな壁を少しの時間とはいえ超越でき、一緒に稽古してひとつのものを創りあげるという有意義な体験の機会を設けてくれた関係者には、特に感謝しています。バナナ学園のキャスト、というか、生徒というべきでしょうか。その公演の中身は、この通りはちゃめちゃですが、みんなストイックな演劇人だと思います。全員と詳しいプロフィールなどを交換したわけではありません。でも、どんな経歴にもまさる、結果を全員で作れたと思っています。

続いて、各日程ごとに日記を書きます。運営自体には正直テキトーな点も見受けられましたが、WS参加者としても、一般客としても、キャスト+裏方さん+ほかのお客さん(以上には、他のWS参加者さんも含んでます)のおかげで、楽しい思いができたと思います。