刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ
この日2回目公演にして、千秋楽。おみくじは「刻」チームの「円」役の迫田朋美から引いて、出たのは「我」チームの「卜部」役の榎木薗郁也でした。
「刻」と「我」は、台本が同じで、主役以外のほとんどのキャストが違います。 それぞれのチームの公演を2回ずつ、一昨日から通算して4回見たわけで、全体的な感想をまとめてここで書きます。
出だし、難しそうな芝居に思えたのですが、一部の武士の用語?がわからなかったことを除けば、ストーリーはわかりやすかったです。主役のまぁしぃこと大谷雅恵は、戦で家族を失い、1日しか記憶が持たなくなり、遊女として拾われたという役どころ。もう1人の主役の小澤亮太は、日の光が当たるとダメな障害を抱えた流れ者?で、鬼と呼ばれ追われ続ける役どころ。この2人の恋物語。
その時代を、数十年くらい?あとの謎の男たちが語り、そして現代の学者と学生が語るという、3つの時代で構成されていて、「鬼」呼ばわりってなんだろう、現代のいじめと同じで、いかに意味がないことなのか、というのが根幹のテーマだったと思います。
「刻」チームで現代の学生役を演じたのは、6月に「檻の中の懲りない女たち」で見た江尻奈々でした。彼女は、この芝居のテーマを伝えるのに結構重要な役割を担ってた感じです。
目当てのまぁしぃは、おびえたり、うめいたりの演技で、今までと違うところから発声をしてたように思います。1か月くらい稽古してたと思いますが、稽古のときにわざわざ浴衣を着てたわけは、この役になりきるため。決して、メロン記念日時代を否定しているわけでない、ただ、階段を1歩、いや、何歩か上って正常進化したのだと思います。役者としては、幸先よい再スタートだったと思いますが、あとは今後のライブ活動が気になるところです。
元所属先のアップフロントエージェンシーから、まぁしぃにお花スタンドが出てました。一般のファンからのお花やビールも飾られていました。
ちなみに4回ともC列。まぁしぃ目当ての客(メロン記念日現場でおなじみの顔ぶれ)がそのあたりに固められてた気がします。一方、当日券がA列だったという人もいました。超小型パイプ椅子による「1列」や「8列」の運用はなし。「刻」は10分押し、「我」は5分押しで、上演時間は1時間55分でした。カーテンコールでは、まつだ氏も登場し、どの公演も満席だったと、お礼の挨拶。というか、金曜夜は名物の座布団席(階段席)も使われた(トークショーのときは、適当な空席に座るよう指示あり。)くらいでした。もしかしたら、再々演があるかもしれませんね。
なお、アンケートは4回分を最後にまとめて1枚で出しました。それを意図したかのような書式だったので。