2010ハロー! プロジェクト新人公演6月〜横浜HOP!〜
昼夜とも参戦。
今回、本編開始前に「なりきり歌合戦」なる新企画がサプライズ的に投入され、かわりに今まで終盤で行われてきたゲームコーナーがなくなりました。昼夜それぞれ、別々の内容だったのですが、
Perfume
中島美嘉
いきものがかり
矢島美容室
大塚愛
etc
…になりきったハロプロエッグを見ることができました。
自己調達の衣装で自己選曲のカバー曲を、その本人になりきって歌うという企画。衣装はお母さんの手作りだったり、ドンキで購入したりとか。「モリサキ」、「きっか」、「せんごく」の3名がPerfumeになりきって「ポリリズム」を歌いましたが、あのPerfume「らしい」(Auto-Tuneで味付けされたような)声を出すため、洗濯ばさみで鼻をつまんで歌ったりしました。アイドル仙石時代、いや戦国時代と言われている現在です。パフォーマンスのレベルはともかく、守りに入ることなく、自由な発想でステージを創りあげてオーディエンスを楽しませて自己アピールをするという、新鮮かつ当たり前のようなことを、ハロプロエッグの歌のステージで初めて見せてもらった気がします。
シブがき隊の「スシ食いねェ!」もありましたが、去年〜今年のカウントダウンライブでそれを歌った先輩のメロン記念日にインスパイアされたのでしょうか。う〜ん、まぁ、自分たちのやりたいようにやってたと思います。うまい下手は別にして、出演者みんなが気持ちよさそうに演じてたし、オーディエンスも大盛り上がり。「どんぐりころころ」を歌った「さいねん」、はきはきしたところを見てほしかったとのことでしたが、その割には、ろれつの回っていないトークだったような…。
その一方で、事前に発表されていたセットリストで進行する本編のほうは、さすがにびしっとしたパフォーマンス、でしたが、良くも悪くも、ハロプロの定番曲すぎて、聞き飽きてしまった曲も多かったです。今回の曲で、筆者がが全く聞いたことがなかった曲は「レモン色とミルクティー」というモーニング娘。の曲だけ。今回の「なりきり歌合戦」があったからこそ、世の中にはいっぱい曲があるんだし、アップフロント社内、そしてハロプロの歴史の中にも埋もれている曲はもっとあるはずだということに、関係者一同も気づいたはずです。一種の優等生的なパフォーマンス、別の言い方をすれば、良くも悪くも教科書的で、やるほうも見るほうも高まりきれてないところもあったような、なかったような。
というわけで今回のMVPは、薬師丸ひろ子になりきって「セーラー服と機関銃」を「カイ、カン!」に演じた「まぁな」かなぁ。彼女が生まれる前の映画だと思いますが、わざわざ見たとのこと。歌もいけてて、オーディエンスの反応がすさまじい。エッグの年長組にとっても、刺激だったのでは。そうそう、今回からトレードマークだっためがねを外して、イメチェン。この子、化けると思います。あとすごかったのは、矢島美容室のタカさん、もとい、当日誕生日だった「こなっちゃん」。
人事異動的な発表は特になかったのですが、次回9月の公演では、趣向を変えた内容になるそうで、今回廃止されたゲームに重点を置き、かつ「ミニライブ」をノンストップでやるとのこと。個人的に、歌を聴きに行っている者としては、「ミニ」に縮小されるのは残念なのですが、作り手の側としては「第2のDAWA」(発言がぶっ飛んでいることが特徴のスマイレージの和田彩花)、「第2の里田まい」を輩出したいのだそうで、歌一辺倒ではやっていけない、バラエティータレントも育てていかねばという意図が読み取れます。
今回のいちばんの収穫は間違いなく「なりきり歌合戦」です。毎回毎回、おんなじような歌を歌って、本当に彼女らのためになるのか、それを見てて僕らは、本当に楽しいのか?その答えを9月に見せてほしいです。なので、歌だのゲームだのいろいろ欲張った結果中途半端な内容にならないよう、注意してほしいもんです。
せんごく、きっか、こなっちゃんをはじめとする年長組のエッグは、もう何年も「新人公演」に出続けています。もはや彼女らは、新人なんでしょうか。彼女らがどういう道に進むか、ますます気になります。
なお、本編ではメロン記念日の「赤いフリージア」も歌唱されましたが、パート割は
Hito→りっちゃん
ムメ→あやのん
まぁしぃ→フクちゃん
しばこ→アカリ
でした。しばこ1人にパートが偏ってる曲を、人材育成が趣旨のこの公演でやるのはどうかと思いますが、「アカリ」こと佐保ちゃんは、もうひとつパンチというか華があれば化けるんだけどなぁと思います。