技研公開2010
毎年この時期恒例のイベントですが、自分が見学するのは、多分5年ぶり。
80周年を迎えたNHK放送技術研究所、今年はスーパーハイビジョンに力を入れてるようです。詳しいことはニュースサイトなんかに任せて、実際スーパーハイビジョンカメラを間近で見てみると、おっきなパソコンみたいに、すごい温風が出てました。
ちなみに放送用のカメラは、現行HDTVのものは3枚のCCDを使ったものが主流ですが、CMOS単板式のものを研究中だそうです。
興味のある展示をメモるするべく写真に納めようにも、半分くらいは撮影禁止みたいな感じだったため、そういう展示は割り切ってスルー。ちゃんと説明を聞いたのは、HDTV対応のIP伝送装置だけでした。映像と音声の信号(たぶんSDI)を13Mbps前後に圧縮して伝送するのですが、伝送路の品質に依存してレートをうまく調整するとのこと。国内のIP網だと1秒程度の遅延に落ち着くそうで、積極的に放送で使うわけでないけど、非常用などの用途には使えそうとの説明でした。
共聴設備とか混信対策とか、スーパーハイビジョンの伝送なんかの研究に熱心な一方、民生用の規格である無線LANの活用法の開拓もしてるようです。
その他、ベニア板越しの被写体をぼんやり映し出すカメラも…。すごい世の中になったもんだ。