こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

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主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

メロン記念日 ライブハウスツアー2009「凱旋」〜伊達女見参!村為組キャプテン公演〜

今回は、ムメこと村田めぐみの凱旋公演として、宮城県で開催。「伊達家の名に恥じぬように」と村田家から宣戦布告?
昼夜2公演、この夏のツアーの楽日でした。

村田めぐみソロコーナー

地元出身のお友達や親族が総出。まず、中学の同級生、高校の同級生、そしてお父さんの「村田えびす」と一緒に、4人でメロンの曲「赤いフリージア」を歌唱。宴会芸と言ってしまえばそれまでなんですが、そこには、10年近く続いているメロン記念日とそのヲタもだちへの感謝の思いにあふれた、朗らかな時間が流れました。

そして、しばことHitoが、どっかで見たような黄色いTシャツを着て登場。まぁしぃが(先日ライブがあった)逗子からここ仙台までマラソンしてるとか!?スクリーンに映し出されたのは、マネージャのT氏を連れて、その黄色いTシャツで逗子を走るまぁしぃ。負けないで、負けないで!ということで、ZARD「負けないで」を、お友達や親族と歌唱。そう、ムメは24時間テレビ風の演出でこの歌を歌いたかったわけですね。いつの間に仙台市内の画になりますが、どう見ても代役にチェンジしてた感じ。そして、ステージ上でゴールテープを切ります。こんな妄想みたいな演出をしてくるとは、さすがムメ。ちなみに夜の部のほうが多少出演者が多く、お兄さんの義母の方は「出羽れい子」という演歌歌手で、近々出演するイベントの告知をされてました。ちなみに、本物の24時間テレビの放送前にTシャツを仕入れて収録した関係で、マラソンランナーは黄色いTシャツを着ないという認識がなかったそう。

最後にムメひとりになって、オーディションで歌った、ELTの“Someday, Someplace”を歌唱。広瀬川の橋の下とかで練習してオーディションに臨んだのだとか。モーニング娘。とか鈴木亜美とかの曲を歌う風潮が強かったようですが、この歌を歌うのは3人目ですと審査員に言われほっとしてから歌えたとか。筆者も正直、ほっとして聴けました。夜の部は、マツケンサンバが流され踊ってしまうサプライズ演出あり。以前、リハのときにこれに熱中しすぎて禁止令が出たほどだとか。この「仕込み」のために開演が遅れたらしく、そこはいただけないんですがね…。

村田めぐみの自由奔放な性格を作り上げた周辺の人物像を、知ることができた感じです。

全体的に

会場のZepp Sendaiには、以前ここであった公演と同様、椅子が並べられてました。跳びにくかったですが、このほうが見やすいですね。最前にはバーがあったわけですが。そのわりには、発汗量が多かったです。

今回のツアーを通した感想ですが、ハコの小さい新潟と札幌では結構高まれた一方、横浜とここ仙台では、なんか、メロンも筆者も、エンジンの回転数が期待値ほど上がらなかった感じでした。筆者がメロンの世界に入ったばかりの、2003年前後のホールでのライブのほうが、遠くからでも高まれたような気がします。最近のメロンは、前日もそうでしたが、告知なしで何回か、ビークルのゲストでフェスに出演しています。これらは貴重な機会だったはずですが、ビークル目当ての客を満足させることはできたのでしょうか。以前は、メロン記念日が出演時間の多くを占めるようなライブは決して頻繁ではありませんでしたが、ハロプロとしてそこそこ大会場でやる機会に恵まれていました。限られた時間の中で、自分たちを大きくアピールする必要に迫られていました。一方、現在そして近未来は、ステージに立つ時間は長めなんでしょうが、小会場での開催が増えていきそうな方向です。今回、小さいハコに合わせて立ち回りを仕込んだためか、BLITZやZeppの大きさを活かしきれてなかったのかもしれませんが、彼女らが何かを忘れかけていないだろうか、心配です。10年目のメロン記念日には、よりいっそうの「なんでもあり」がほしいです。ソロコーナーとかでこれだけの企画力を発揮してくれたのですから、4人揃ってのステージにも、もっと広がりがほしかったです。メロン記念日は、「頭」ではいろいろ考えていると思いますが、アイドルのきらめきと、ロックのたくましさとを、どう融合すればいいかは、まだまだ模索中なのかもと思いました。そういえば昔からある曲では、コールをする場所がはっきりしてますが、最近の曲ではコールをする人としない人がいて、ここはコールする箇所なのかと迷うことが多いです。まだまだ、我々ヲタもだちも、消化が足りないのかもしれません。

ロック化計画とはいいますが、メロン記念日は別にロックバンドに転換するわけではありません。もともと持ってるはずのアイドル性を軸に、多面性とか厚みとかを増していくのが、とるべき方向かと思います。ましてや、パンク一色になることは、だれも望んでいないでしょう。夜公演で第4弾コラボシングルのタイトルなどの発表がありましたが、センチメンタルな曲調らしく、ガンガンやるだけがロックじゃないと言ってました。こうした発言がメロンから出たのは、パンク一辺倒を行くのかと危惧する声が、やはり多かったからでしょうね。ただ、そのパンクな曲、“sweet suicide summer story”をステージでやるメロン記念日は、とてもよく考えてたと思います。動きが、激しくて新鮮。視覚効果での演出もクールです。曲はあまり好きでないですが、ベストに見せようとする姿勢を感じました。

結局、ロック化計画は、まだまだこれからですわ。ロック界で居場所を見つけるのは難しいのだと思いますが、サプライズ的な発表ばかりで、本当に「計画」が「計画」として立案されて動いているのかはよくわかりません。新潟公演にてはっきりと解散を否定していましたが、時折勘ぐってしまいたくなることがあります。我々ヲタもだちが、何かに丸め込まれていたり、踊らされていたりしないのか。結局、個人的には、静観すべきところはそうするべきなのかなと思います。自分にとって次のメロン記念日関連の大イベントは、この秋の「河口湖マラソン」なのかなと考えています。ロック化計画的には、それまでにいくつか重要なイベントが控えていますが、経済的にも時間的にも無理はしないつもりです。走るのが苦手な筆者に、マラソンを始めさせた点だけでも、メロン記念日はすごい存在なんですよ。アイドルとしてのきらめきとかときめきより、自分が本気で向き合える存在、それが、筆者が今メロン記念日に求めてることなのかもしれません。

HitoがMCで、今回のツアーを「思い出作り」と、ぽろっと言ってしまったのが気になりました。少なくともZepp Sendaiは存亡の危機で、同規模のハコとか小屋がこの地域にないので、今度いつ仙台でやれるのかは不透明です。でも例えば、では札幌で、ましてや室蘭で…とは、簡単にいかない気がします。ハロプロの後ろ盾がない今後のメロンは、今後どんなステージに立てるのか…。最悪な意味での「思い出作り」でないことを祈ります。メロン記念日は、存亡の危機をかけて、こうした密かな計画をやっているのだと信じたいですが、あまりに密かすぎて、世間に知られぬまま…なんてことになりませんように…。

夜の千秋楽、マツケンサンバの仕込みと、第4弾コラボシングルの情報発表のためか、20分押しで終演。あと15秒遅かったら、東京行きのこまち30号に乗れないところでした。今回のツアー、日曜の絶妙に中途半端な時間の設定が多く、参加をためらったヲタもだちが多かったと思います。ここ仙台では、2階席にどれだけの透明人間がいたか、よく見えたかと思います。2005年冬の大阪公演の開演と終演が大幅に押して、帰りの急行「きたぐに」に乗れなかっただの批判された際の、反省を忘れたのでしょうか!?昼公演で、夜もみんな参加するよねーとかいう発言がありましたが、こんな気持ちで昼夜のステージをやってほしくないです。昼だけ見て帰らなくていけない客にとっては、昼がオンリーワンなんですから。今回のツアーの趣旨より、全会場の公演に来るべきだと考えるのは間違ってないと思うのですが、同じ会場の昼夜2公演に関しては、考えを改めるべきだと思います。変な意味で、メロン記念日のハードルが上がっている気がします。もしハードルを2倍に上げたいのだったら、自分ら自身のハードルとして設定してください。自分らの気迫を2倍にしてください。

どのみち、構成としては、いま持ってる曲でやれることをやりきった感じでした。ただ、本来のメロンのポテンシャルを出しきったとは思っていません。今後は曲の幅を広げ、ライブに厚みが増すよう願っています。