こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

UNO:R

メロン記念日の主演舞台。7/3の19時の部、7/4の18時半の部、そしてアフタートークショーのある7/5の12時の部、計3公演を鑑賞。

どの公演も3分押しくらいで始まり、トークショーなし公演は定刻起点で100分弱で終演。
7/3に限り劇中音楽が生演奏だとのことで、察しはついていたけど、その日がDVD収録だった。

喫茶店の中で、場面転換なく進むストーリー。メロン記念日の4人は、高校の同級生で現在25歳の設定。高校3年当時に一緒に山に登ったときに、もう1人仲間だった同級生を事故で亡くしていて、そのときのことを思い出しながら…という流れ。「回想シーン」があったのではなく、その喫茶店の中で思い出しながら「回想をするシーン」という形式。見る側にとっても難しいテーマだけど、演技する側にとっても、ストレートなのがかえって難しかったのでは。

7/5のアフタートークショーは、メロン記念日の4人と、プロデュースを請け負った劇団「空間ゼリー」主宰で脚本家の「つぼふみ」こと坪田文氏が進行。内容はメモしてないけど、メロンのHitoは、いつもは開演直前にはいちいち台本見ることは少ないけど、今回は開演直前まで台本を見て役の世界に確実に入るようにしてる(実際の言葉はだいぶ違うかも)とのこと。そうせざるを得ないくらい、緊張感の高い芝居ということだ。途中、演出家の深寅芥氏が客席後方から登場。メロンから深寅氏への質問で、この芝居に自分が出るならどの役?という、立場的に難しい問いに対しては、実際はムメがその仕草を扮していた、89歳まで頑張ったスナックのママの役かなとのこと。深寅氏は役者業もしてるのだけど、坪田氏が今後の空間ゼリー関係公演の紹介をしたときに、Hitoが(自分が出ないのにもかかわらず)深寅氏が役者として出演する作品があることをフォロー。さすがメロン記念日のリーダーだ。

DVD収録という峠を越えたあとの公演は、アドリブの部分がいきいきしてた気がする。芝居はまず台本ありきだけど、メロン記念日メロン記念日として表現できることはしっかりやってたかな。

こうしてメロン記念日がキャリアを積んでいくこと自体は賛成なんだけど…。
今年になって、かば3、ミコトマネキン(メロンからはしばこのみ出演)、そしてこのUNO:Rと、芝居続き。しかし、4人の役どころとか役の持つ性格が、基本的に大きく変わっていないような気がする。かば3みたいに音楽的な要素を活かしてくれれば、メロン記念日が芝居をする意義が増すのだけれど、今回は「芝居の難しさ」以外の冒険が足らなかった気がする。

メロン記念日サイドに言いたいこと…。ライブを平日にやりまくり、平日と土日に芝居をやりまくるくらいなら、今一度メロン記念日の「本業」が何なのか思い返してほしい。同じ値段なら、トークショーあり公演にFCの先行エントリが集中するのは当たり前だ。しかし、エントリしすぎるわけにもいかない。結果筆者みたいにFCチケットを逃してしまうと、地方のヲタもだちには行かないという選択をする(せざるを得なくなる)人もいるかも。その一方、たくさんエントリしてたくさん当選しすぎた人は、払い戻してくれるわけでないので、何公演も行くなり、人に譲ることに。しかし、こういう、ビターな内容の芝居を何公演も見るのは、つらい。個人的にも、チケット確保に苦労した割には、1回見れば十分という感じの芝居。結局、いろんな人にとって、どこか腑に落ちない結果になる。トークショーをやるなら平日に固めるのはどうだろうね?芝居を立て続けにやることに、意味がないとは言わないが、ただやり続ければいいってもんじゃないと思う。2006年のGirl's Knightは、今回の作品よりさらにシリアスだったけど、脚本とか演出とか、舞台装置とか、いろんな要素のバランスがとれていて、何度も見る価値がある程度に見応えがあった。かばシリーズは、客層はメロンヲタに限られたかもしれないが、これはこれでメロン記念日の素養が光る芝居だ。だからこそ、芝居をやればやるほど、メロンヲタはそれ以上の内容を求め、それ以上の費用対効果を求め、そして何よりメロン記念日のためになることを求めてしまう。ここでいったん、芝居との関係を考え直してはどうだろう。平日の金曜に生演奏の日を設定したことは、いい試みだと思う。「商業的成功」と「お客様満足」のバランスを考えた施策を練ってほしい。

最後に、物販の話。空間ゼリーメロン記念日のコーナーがあったが、後者の話。いわゆる「スペシャル会員カード」とか、ファンクラブのグッズ割引券は使用不可だった。7/3の開演前に、物販コーナーに立っていたメロン記念日のジャーマネいわく、FCが入ってないためなのだと。FCのコストダウンは、こんなところにまで及んでるんでしょうか。ハロプロと同じ会費なのに…。