こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

日記

出発

2日分余った青春18きっぷを消化すべく、旅に出ることにした。うっかり、HND-IZOの空の足が取れてしまったので、そのまま空路で出雲へ向かうことになるのである。カードラウンジはかなり混雑。羽田空港の出発ゲートの番号は、聞いた覚えのない80番台。そう、バスで飛行機に向かうのである。おそらく、2002年の秋に某ヲタツアーで利用して以来ではないか、羽田の「バスロビー」は。で、いちばん端のほうに駐機されている、MD-90までバスで向かう。

出雲市宍道〜木次

羽田空港の滑走路も混雑していたため、離陸が遅れ、着くのも10分程度遅れた。ここで、問題がある。JR松江駅行きのバスに乗るか、出雲市駅行きのバスに乗るかである。着いてから時間に余裕があるのは松江経由、費用が安いのは出雲市経由である。JRに乗り換えてからの行き先は、木次線との乗換駅である宍道駅である。本当のところは、出雲市行きのバスを「直江駅入口」停留所で降りて、直江駅に乗り継ぐのが、もっとも時間的には安全なようだが、いかんせん、昼食を調達する手段がない。出雲空港で「空弁」を確保すればいいのだが、あいにく1階の到着ロビーには店がなく、上の階に行ってしまうと、どっちのバスも出発してしまいそうで危険だ。出雲市行きのバスの運転手さんに、何時に出るか聞いたが、どっちのバスも、お客さんの乗車が完了次第だという。宍道駅に行きたいからと事情を話したが、宍道駅に行くバスはないよと、短絡的なご回答。これが一畑クオリティなのか。迷った挙げ句、出雲市行きに乗車したが、先に出発したのは松江行き!さっそく、やられた感。しかも出雲市行きは、空港の敷地を出る前に意味不明な一時停止をしたり、散々なスタートだ。前に車がないのにのろのろ運転をしたり。広い道に出てからは、渋滞でスピードが出ない。もうすぐ出雲市駅というところで、信号に引っかかりまくるし。で、駅に着いたのがJRの出発の2分くらい前。逃げるようにバスを降り、急いで駅弁を買い、ホームに止まっていた米子行き普通列車に駆け込む。あと1分遅れていたら、これには乗れなかった。(代替ルートは考えていたが。)ああ、結局、松江に行っていればよかったかと、そのときは思った。

だがしかし、宍道に着いてから、意外な光景を見た。列車が満杯で、ぎりぎりなところで座れた。しかも、2両編成のうち後ろの1両をシャットアウト状態。なんで、客を乗せんのだよ。こんなに混んどるのに。で、この木次線の見どころにならないうちに、さきほど出雲市駅で確保した弁当を食べることにする。これ、観光路線だと思ってたのに、なんでロングシートなの?なんでこんなところで弁当を食べなくてはいかんのだろうと、JR西日本を憎みながら、弁当を食べ始める。しかもどんどん客が乗ってくる。予習では、存続が危ぶまれているローカル線と勉強したはずだが、とてもそうとは思えない。左隣にはカップル。そして右隣はおっさんの集団。でも、これは、不幸中の幸いであった。この列車の発車の2分前、松江方面からの列車が到着した。その時点では、もう座る場所がない。つまり、もし出雲空港から松江駅に向かっていたら、いま座れていないのである。たまにはいいことがあるもんだと思った。で、話を元に戻すが、このおっさんの集団、ただの集団ではないようだ。駅に着くごとに、集団の構成員が集結してる感じで、話してる内容も、庶民の会話ではない。公民館の館長だとかなんとか。みな微妙にフォーマルなジャケットを羽織ってるので、行楽に行く集団でもなさげ。なんかの来賓かな?で、溢れんばかりの客の多くが下車したのは、木次駅。車窓の右側を見渡すと、なんやらお祭りをやっている模様。この沿線では、桜は3分咲き。いまが、お祭りの季節なのね。で、もし松江から来た場合、ここでやっと座れたことになる。

木次線の見どころ

で、そばがうまいと評判の亀嵩駅。多くの客が、車窓越しにその駅そば屋を覗きこむ。う〜ん、木次を過ぎてからこの列車に乗り続けている客は、もう、「その手」のお客さんばっかしだね。で、出雲坂根駅ですよ。駅で待っていたのは、青色がクールな列車。これが噂の、「奥出雲おろち号」だ。本当なら、こんな通勤列車風レールバスなんかより、非日常な列車に乗りたい。でも、いかんせん木次線は、本数が少なすぎる。で、出雲坂根駅では、進行方向を変え、スイッチバック。「奥出雲おろち号」を置いて、おいらの列車が出る。で、また進行方向を変え、スタート。先ほど通った線路を下に見る。そしてどんどん高度を上げていく。車窓には、道路の「奥出雲おろちループ」が見える。鉄道と道路が、競って高度に挑んでいる感じ。今度は、「奥出雲おろち号」に乗りたいなーなんて思ってみる。木次線の所要時間が南半分で長くなっている原因が、このへんの地形にある。JR西日本でいちばん高い駅、三井野原駅も通る。列車は島根県から広島県に入る。そして、終点、備後落合駅に到着。芸備線方面から入線してくる列車と並びかけたりした。

岡山県

備後落合駅は、乗換駅。山の中の無人駅(?)だけども、交通の要所なりに賑わう。で、新見行きの芸備線に乗り換える。乗車率としては、まぁ座れる程度。で、ここから岡山県境の手前の東城駅まで、そこそこあるんだけど、ずっと庄原市内。庄原市の巨大さを体感する。

新見では、駅前の「標」という喫茶店にて時間をつぶす。550円のケーキセットがなくなっているそうで、ショーケースのケーキを見て選んでくれとのこと。客を立たすなんて…と思いつつ、イチゴのチーズケーキを選ぶ。
FREESPOTがあるのはいいね。飲食代が600円になってしまったのを不満に思いつつ、目的の列車が来るまでの1時間をここで粘ろうと割りきることができた。

で、姫新線で津山に向け出発。そういえば沿線には、こいのぼりがいくつか見られた。日本の古き良き姿が、そこにあった。

津山入り

津山駅に着いたときは、もう暗くなっていた。宿まで歩くのだが、やたら信号機が多く、しかも1つ横断歩道を渡るごとにかなりの時間待たされる。やっとのことで宿にチェックイン。そして街に繰り出す。「ホルモンうどん」のパンフを宿のフロントに見つけ、牛がこのあたりの名産品であることを知る。しかし、ホルモンうどんは基本的に、鉄板焼き屋で食べるもの。ひとりで入れるような店は、見つからず。で、天満屋も19時に閉まるので、そこで食えるわけもなし。しかし、その天満屋の前の、中華料理店「煌白水」。もつ関係のメニューがあるようなので、すかさず入る。もつラーメン、なかなかもつがあっさりしているね。そして餃子は、なかなか濃い味がする。あわせて1200円かかったが、旅先なんだからこれくらいの出費は厭わぬ。まずまずだ。

散策しながら宿に戻る。このあたりには、まったくコンビニは見つからず。宿の前の津山城ではなんかお祭りを、やってるらしく、にぎやか。宿で飲んでいるうちに、激しく眠くなる。おやすみなさい。