こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

日記

宿の朝飯は6時半から。チェックアウトした上で6時半にいただきますをする。そして大宮駅まで歩き、南茨木経由で大阪空港へ。いっつものJN2321便に乗る。ちなみにJNというのはJAC便のこと。JACのIATAコードは3Xなんだけど、なぜか3X2231便とは言わないようだ。で、向こうは雨ということで、予定していた余部鉄橋の観光を断念することを考え始める。雨が降った状態で傘を持ってあのお立ち台に上ってカメラを構える気はしないし、列車と列車の間の空き時間に散策をする気もない。でも、飛行機はキャンセルできない。あとから決まったトッコのラストライブにも参戦できない。とにかくTJHに飛んで、そしてJN2324でITMに戻ってこないといけない。で、豊岡といえばほかに何があるか。城崎温泉、う〜ん、宿泊客でもない限り、駅前のあそこしか行くとこはない。ん、KTR、北近畿タンゴ鉄道があるではないか!20年くらい前から存在は知ってたが、まだ乗ったことない。これで宮津あたりくらいなら行けるんじゃないか?ということで、飛行機を降りたら携帯で調べてみよう。コウノトリ但馬空港到着後、JN2324便の客として荷物を助けようとしたのだが、1つしかないカウンタがつまっている。折り返しのJN2322便に乗るっぽい客がいろいろ注文をつけてるのか、列ができていて、進む気配がない。但馬空港には何度も来てるのに、こんな光景は初めてだ。もう、バスが出てしまう。仕方なく、荷物をすべて乗ったままバスに乗り込む。そして、車中で路線検索かけまくる。KTRに乗るつもりなど全くなかったので、路線図も頭に入っていない。宮津線宮福線があるということをウィキペディアで調べて、位置関係を頭に描く。豊岡駅の、JRとKTRの駅それぞれにて、次の列車の時刻を確認し、作戦を練り続ける。KTR側の駅に、1700円の1日乗り放題きっぷがある旨張り紙がしてあるが、使用期間が4月1日からであるかのように書かれてた気がする。でも、普通の値段だと、結構かかる。だが結局KTRに決める。で、宮津までの普通乗車券を買おうとしたところ、駅員に指南される。乗り放題きっぷは、今日使えますよ、とのこと。特急の自由席にも乗れるということで、宮津方面からちょうどタンゴディスカバリーで戻るスジがあることがわかっていた小生は、即、購入。

で、まずは普通列車に乗る。樽見鉄道にもあるようなレールバスといわれる系統の車両だけど、乗ってみてクリビツ。なんと、転換クロスシートだ。ローカル線はボックスシートロングシートしかないと思っていた小生には、いい意味で衝撃だ。この宮津線は、JRから見捨てられ切り離された路線のはずなのだが、非常に恵まれている路線に思えた。しっかり客が乗っているし。もしこの路線がJR西日本のままだったら、こんな座席はありえないだろう。KTRでよかったと思う。ただ、車窓は可もなく不可もなく。海がそんなに見えないし。宮津で降りようかと思ったけど、1駅前の天橋立で下車。雨が普通に降っている。傘をさし散策。まず昼飯の場所を探す。観光客が多く、明るめの飲食店が多くあって、賑わっている。海の幸のお店が多いね。だがしかし、小生は、メインの道路と智恩寺への参道とが接する角にある、少し暗い感じの食堂にあえて入店。海のもの、丼物、うどん、そしてスパゲッティナポリタンまでいろんなものがありすぎの食堂。で、ピリ辛チャンポンという、これまた不思議なものを注文。で、この店には小生以外の客は全然入ってこなかった。こんなにいい場所にあるのに。小生なりに考えられる理由を挙げてみる。まず、他の店よりなんとなく暗い。そして、ここを経営している家の住人とおぼしき、幼児が2人ほど、店内で遊んでいた。こういう観光地にやってくる人は、「非日常」を求めてやってくるわけである。したがってこういう、生活臭が店内にあるというのは、致命的な欠点である。店内の掲示物も、なんとなく色あせている。そして、まとまっていない。テーブルにはまとまったメニューが置いてあるのだが、壁にはある場所にそばが、ある場所にはチャンポンが、ある場所には海の幸が、と、バラバラに掲示されており、非常に目移りを誘う感じ。20年前だったら、「選ぶ楽しさ」として受け入れられたのかもしれないけど、この現在、こういう場所に来る人は、海辺ならでは、あるいは京都ならではを求めてると思う。言い換えれば、専門性。こういう何でも屋的な品揃えは、どれも中途半端に見えるのだ。「食」に質を求める人が多い2008年の現在は、海の幸なら海の幸、そばならそば、というように特化したほうが、客が安心して入ると思う。ただ、実際食べたピリ辛チャンポンは、非常にユニークで、これはこれで価値があると思った。キムチ味なんだけど、トーシロが同じようなものを作ろうとしても、ちゃんとしたのを作るのは難しいと思う。こしょうのふたを開けて差し出してくれた。この店に次来るとしたら、和風チャンポンを食べてみたいところだけど、それ以前に幼児をなんとかしてくださいな。

で、天橋立の土を踏む。遊覧船とかの写真を撮るが、荷物を抱えたまま傘をさしたまま撮るのはつらい。本土(?)に戻る途中、「回る橋」を撮影。船が通るときに、橋が中央の橋桁を軸に90度回転し、橋の高さより高い船がつっかえないで通れるようになるのだ。結構人だかり。で、天橋立駅から、快速「悠遊号」で宮津駅へ。1駅だけなので普通列車でも一緒だけど。ちゅうか、少し前に出た特急でも一緒だけど。もっとも、特急は、すごい乗客数だったけどね。天橋立はやっぱし、有名観光地。この路線はJRから切り捨てられた路線だけど、お客さんはJR経由でやってくる。で、天橋立駅にも宮津駅にもみどりの窓口がある。クレジットカードが使えないなどの制限はあるが、JRの存在が重要な位置を占めている。でも、先に述べたように、JRの経営ではなしえない座席とか1日乗車券がある。第三セクター鉄道として、ビジネスモデルがよくできてると思った。で、宮津駅から、豊岡に戻るのに、特急「タンゴディスカバリー」に乗車。宮福線経由でやって来て、宮津で進行方向が変わるのに、その宮津ではだれも椅子の転換をしようとしない。天橋立を過ぎて半分くらい客が下車したあと、転換。丹後ちりめんのヘッドレストカバー。地方ならではの味があるね。自由席でも検札があったが、どこまで行くか聞かれた。ちなみに久美浜からは快速扱い。

城崎温泉で足湯。混雑。隣の人が上がりそうなふりを何度もしてるのに、立たない。お湯の湧きだし口がその人寄りにあるので、上がるときにそのお湯で洗いづらいなぁと思いつつ、遠慮はなしよ!で、駅前のバス停の時刻表、紙が上から貼ってあって、貼ってある方には空港バスの欄があるのに中身が空欄。運休かと思った。駅前のバス案内所に聞いて、紙じゃなくて本体のほうの記載が正しいことを確認したが、それでも定刻にやってこない。始発停留所なのに。1分か2分遅れで来たけどね。

ITM行きのJN2324便は普通席のみだが、そこから乗り継ぐHND行きのJL134便はクラスJ搭乗なので、JMBクリスタル会員の小生はプライオリティラゲージサービス対象のはず。但馬空港にて、ちゃんとその扱いをしてくれた。大阪空港では食事時間がなく弁当購入。そして、現実が待ちうける東京に戻ったのであった。