史上初、放送局の運用停止
開いた口がふさがらない事件です。
コミュニティ放送局のオーバーパワー運用。
まず下記は、Yahoo!の記事で、記事の元は産経新聞。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080109-00000977-san-soci
昨年8月1日から9月5日までの36日間、電力を認められた最大出力(14ワット)から大幅に超えた200ワット以上に増幅して、電波を発信。さらに、発信用のアンテナ2面のうち1面の方向を、総務大臣の許可を受けずに変更していた。
10倍以上ものパワーにすること自体、言語道断。200 Wといったら、県域局の中継局クラスを超すのでは?平気でこういうことする感覚が信じられません。「偽装」を追究すべきマスコミが、こんなわかりやすい偽装を自らやっていいのか。
で、筆者はこういうありきたりな意見で終わりません。近畿総合通信局のプレスリリースで確認すると、
http://www.ktab.go.jp/new/2007/0109_01.html
株式会社BIWA WAVEは、同社が開設するコミュニティ放送局の送信空中線指向方向及び最大実効輻射電力を総務大臣の許可を受けないで変更し、平成19年8月1日から同年9月5日までの36日間にわたり放送局を運用した。
<中略>
電界強度を測定の結果、送信空中線から発射される最大実効輻射電力を200W以上に変更し、運用した。
ここで、最初の産経の記事は、一般人には少しわかりにくいと思います。わかる人がこの記事を見れば、空中線電力の数字でなく、実効輻射電力(ERP)の数字を言ってるんだということはうかがえると思います。でも普通、一般に単に「電力」といえば、空中線電力のことと、一般人なら解釈します。
記事を鵜呑みにしないことの重要さを思い知らされた、ということです。