こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

日記

釧路から網走へ

宿の最上階でバイキング形式の朝食後、釧路駅へ。釧網本線の快速しれとこには、昨日の同線のトロッコ列車同様、かなりの乗客。釧路湿原への観光客が多いのだろうか。車内は暑い。デッキの扉、開いてたので、ひんやりした外気が入りこんで、バランスがとれるかと思いきや、なんときのうからずっとおいらと同じ行程をたどっているカップルの女が、閉めやがった。デッキの外にいるにもかかわらず。すぐに、近くにいたおばさんが、そのカップル女に「開けていいですか」と申し出たので、カップル女は断るに断れず、再びデッキの扉は開いたのであった。おばさん、ありがとう!

で、結局、釧路湿原で降りた乗客はわずか。しかし、降りた乗客と関係なしに空席を見つけたので、着席。ここからは、閑散区間。ほとんど乗客の動きはなし。窓側でないので、まともな写真も撮りづらい。しかし、湿原の何ともいえない景色は、この目にはっきり映った。非日常というのを、十分楽しんだ気がする。で、途中、ツアーコンダクタみたいな人が乗ってくる。知床斜里は次の次の…駅だってことを、ツアーの客らしき人に伝えている。このツアーの主催は、くしろバス。だったら、なんで釧路からバスを出さないんだろう。排気ガスを出すことには変わりないし。で、その知床斜里で、ツアー参加者と思われる大量の乗客が下車。乗ってきた客も多かったが、いくらか余裕はできた。世界遺産、知床の存在の大きさってやつだ。ここで、停車時間を利用して車内発売が始まった。飲むヨーグルト200円、うまい。シュークリームも買ったけど、口にするのはお預け。この車両は、昨日乗った花咲線と同じキハ54形であるが、転換クロスシートでなく、車両中程のテーブルを挟むように転換できないクロスシートが向かい合っている形。そのテーブルが、車内販売のスペースだ。

で、確かその次あたりの停車駅、止別駅が、本日最初の目的地。車窓から海が見える。ただ、止別駅からは海が見えない。防風林ならぬ防風草?に阻まれてる感じ。で、この駅のラーメン店、「えきばしゃ」で昼食。列車を降りた客は小生1人だけだったような。この「えきばしゃ」、テレビで知って来たわりには、テレビで見てきたような観光客は見あたらず、地元客ばかりに見えた。小生はすんなり入店できたが、端のほうのカウンター席で、狭い。小生よりあとの客は、店の外で(駅舎の中ではあるが)待たされたようだ。カニやエビが乗った、看板メニューの「駅長ラーメン」を頼む。殻を入れるための入れものもあるので、他のラーメンと違い、お盆に乗ってくる。隣のスペースも、圧迫してしもうた。おなかいっぱい、ごちそうさま。店内の様子をずっと見てたが、3人組がカウンター席にいるのに2人組が4人掛けのテーブルにいるような、タイミングの悪さが気になった。本当はまったりしたかったのだが、外で待ってる客が多くて、遠慮。外を出歩いたが、寒かった。数百メートル?先はオホーツク海だからね、たとえそれが見えなくても。外は寒い。 適当に出歩くなどして、列車を待つ。そして、網走行きに乗る。

博物館網走監獄

わかっていたことであるが、列車が網走駅に着く時間にちょうど、次の目的地、博物館網走監獄へのバスが出るのだ。何を考えてこんな時間設定になってるのか、聞いてみたい。網走バスは名鉄グループなので、JRとは商売敵の関係ということで、こういう関係になってるのかも。それにしては、露骨すぎる。荷物を駅の混ロッカーにしまい、次のバスを待つ。そのバスは、女満別空港行きで、監獄には直接行かない。普通、空港バスって、空港に着くまで下車不可なんだけど、この女満別空港行きバスは、4月に訪れた但馬空港のそれと同様、地域輸送の役割も担っているので、問題ない。現行の網走刑務所のそばを通り、そして、天都山入口の停留所で下車。ここから、緩やかな登山。遠足感覚だ。軽く汗をかき、目的地に着く。

で、ここは、20うん年前までのリアル網走刑務所の監獄が移設されていて、まさにリアルな怨みと涙がしみついた場所。ざくっと見学し、ちょうど2時間。説明書きをじっくり読むと、それでも時間が足りない。ガイドさんがけっこういて、頼めば案内してくれるが、今回は修学旅行の客がいて、便乗可能だった。ガイドさんは威勢がいいし、牢屋の説明後次の場所に移動するときに「出所します」なんてジョークを言う。その牢屋を見たが、囚人はまともなトイレも使えないのね。仮面ハライターなおいらには暮らせぬ。

そして、戦前の囚人は道内の道路工事で過酷にこき使われて病気で命を落としてその場で埋められる、という、人間扱いされてこなかった歴史を知った。いまの社会に生きれるありがたみを思い知らされる。

駐車場から出てるバスで、JR網走駅に戻り、改めて駅の看板を見る。出所した人がこれからまっすぐな人生を歩んでくれるように、という意味で、縦書きになっている。で、列車に乗るが、発車3分前くらい、血の気が引いた。コインロッカーに荷物を置いてきた!よかった、あと90秒遅れたら、えらいことになっていた。

北見入り

列車は、ちょうど天都山入口あたりを通過。網走湖網走川のつながるあたりが、いい感じの景色。北見は、雨もなく、いい感じ。あす利用するバスターミナル、宿、百貨店が1つの建物に。その宿に泊まる。飲食店は、これといったのが見つけられず。先述の百貨店のレストラン街に落ち着く。日曜夜だからなのか、人がまばら。しかし、このお店はいい感じで、おいらを迎えてくれた。味に思いやりを感じた。お子様向けのおもちゃとかきれいに整頓されていて、そういうところにも職人の技を感じた。宿に戻り、晩酌し、就寝。普段の疲れが出た感じ。