こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

日記

但馬へ

宿をチェックアウト、梅田の某本むなしで朝食後、伊丹からコウノトリ但馬空港まで、空路で向かう。で、Webチェックインができんかったので、伊丹の空港のチェックイン機で発券するわけだが、発券とチェックインが一気にできない。チェックイン機から発券された航空券は、改めてチェックイン機に入れ直し、チェックインをせねばならぬ。普通は、一気にできるものなんだが。それに、普通はWebで予約を入れたあとすぐ座席を選べるのだが、この路線では選べなかったので、ここで席が決まることになる。往路は景色を見たいので窓側、復路は早く退出できるよう通路側を選ぶが、どちらも同じ席番になってしまう。何かのバグか。

で、ボーディングブリッジを使わず、地上からバスで飛行機のところに向かい搭乗。最初、目の前にボンバルディアのQ400があったもんだから、予習した知識と違うぞ!?と迷ったものの、ちゃんと予習通りのSAAB340に搭乗。兵庫県が買ってあげたという、この路線専用の機材である。JACの旧仕様の塗装がされている。

で、機内に入る。以前屋久島へ行くときに搭乗したQ400より、さらにひとまわり狭い機内だ。で、座席を選んだときの謎が、ここで解ける。そう、A列は1人がけの席なのだ。だから、窓側でもあり通路側でもあるのだ。Q400は左も右も2人掛けであり、それと同じような規模の機材だろうと思っていたので、新発見であった。で、1人がけのほうには、上に荷物収納スペースがない。足もとに置こうと思ったら、救命胴衣が出せなくなるとCAに注意されたので、右側の収納スペースへ。椅子自体は、JALジェット機の普通座席より、心なしかゆとりがある。

で、右のプロペラから回りだす。そして、けたたましいエンジン音を立て、SAAB340は伊丹を離陸。この航路が初めてなら、下界の景色も初めてだ。一体どのへんを飛んでるのだろうと思いながら、但馬に着陸。飛行機を出てからの感覚は、屋久島に行ったときに似ていた。アスファルトの上を歩いて、小さな空港ビルへ。

バス

さて、バスが空港から出るが、時間的にはゆっくりだ。あらかじめきっぷを買っておくシステムではなく、とりあえず搭乗。しかし、発車後車内放送を聞いて、ツッコミどころあり。車内の運賃表を見てくれとかいうが、運賃表がどこにもない。これは、形はいかにも空港バスという感じだが、なんか、普通のバスの車内放送を使い回しているようだ。停留所への停車もこまめで、空港バスっぽくない。したがって、運賃は運転手さんに聞かねばならぬ。豊岡駅まで、300円っすか。豊岡駅前で普通に運賃箱に300円を入れて下車し、帰りのバスの時刻を確認しようとするが、空港バスは別掲のを参照とあるので、その別掲の時刻表を探す。が、いっこうに見つからない。そこで、この空港バスの実態は普通の路線バスだったということを思い出し、普通に道路の反対側を見ると、該当の乗り場を発見。すげー、紛らわしい。基本、飛行機の出発時刻の30分前に空港にバスが着くことになっており、豊岡駅前の時刻はそのさらに15分前と覚えておけばいいだろう。全但バスのWebに載っている時刻表は最新かどうか怪しかったが、空港のWebに書かれていた、飛行機との時間の関係が、そのまま当てはまった。ということで、ようやくJR豊岡駅に向かえることになるが、振り返って、唖然。なんと、すぐそこに、全但バスの案内所があるではないか!この地域では、競合相手のいない、不動の存在であるとはいえ、ちょっともったいないぞ。Webを更新してないのはもってのほかとして、なんで、もっと、案内面を工夫できんのだろう。競合相手がいないと、会社というのは、こうなってしまうものなのかと、納得。

餘部

で、豊岡駅からは、わずか2駅先の城崎温泉駅まで、電車。すげー無表情な電車。そして、あずき色の気動車に乗り換え。※(下掲の追記を挿入しお読みください。) 客は少ないが、目的地の餘部駅(無人駅)では、ワンマン運転にもかかわらず、全部のドアが開くとの車内放送。もしや、と感づいたが、実際、すごいギャラリー。今はなき「出雲」で2回通った覚えがあるが、下車したのは初めてだ。

余部観光

やっぱし、余部鉄橋の観光客が多かった。撮影の人も多い。高台に上がるが、いい場所は取られている。ここを通過する特急はまかぜ1号は、だいたい1305ごろ通過だろうと思っていたが、臨時の駅員がオレンジカードを売っていたりいろいろ案内したりしていて、1307に通過するとのアナウンス。せっかく持ってきた、望遠のきくカメラで、撮影。思ったより、低速通過だった。それにしても、みなさん、いい撮影機材をお持ちで。そのあとは1331の普通豊岡行き。車の通れないような山道を下り、下からいろんな景色を楽しみ、列車通過を狙ってまた望遠撮影。なかなか、動くものを取るのは、難しいな。で、結構海が近い。石ころだらけの波打ち際に下り、ただ、音と風を楽しんだり。で、気になったのが、観光バスが次から次にやってくること。公園にトイレがあるので、トイレ休憩の意味もあるのだろうが、1400の普通浜坂行きを撮影すべく南側に廻ると、これだと思ったフレームの邪魔になる位置に観光バスがある。結局、また望遠撮影してしまい、なかなかワイドな写真は撮れず。望遠がいいとは、限らない。景色が、重要だ。でも、これでは望遠にせざるを得ない気がした。で、このあとは、豊岡に戻るべく乗らねばならない1528まで、列車の通過がない。昔、回送の列車が鉄橋から落ちて、犠牲者が出るという、悲しい事件があったそうで、その現場に建つ慰霊碑に、合掌。で、鉄橋をくぐると、グッズの発売をしている人が。写真集を手に取ると、セールストーク開始。この販売をしてる方は地元の方とのことだが、この写真集のカメラマンは京都の方で、地元の人ですら行かない場所に上って撮ったとか、ものすごい通いつめて狙った光線の状態で狙った列車の写真を撮ったとか、とにかく手間暇が違う。小生が物見遊山でこうやって写真を撮るのとは、当然だが越えられない壁で隔てられた世界だ。機材を選んで、天候を見計らい、そして被写体を見計らうところから、すでに写真撮影は始まっているということ、を、まじまじと教えてくれる。

そのあと、まだ、1時間あるので、鉄橋真下の喫茶店で時間つぶし。ホットケーキを頼む。食べ終わるところで、アイスコーヒー。山下達郎がしゃべるラジオ番組が流れる。やっぱ、喫茶には、FMラジオだ。会計の時に、チューナを見たら、周波数は78.4 MHz*1になっていた。コンポーネントが20年以上前のTechnicsなのが、いい。いま、こういうオーディオって、ほんとうに見なくなったもんな。

帰り

で、坂を上り、豊岡行きの列車に乗車。すげー人だ。往路の香住行き列車の閑散ぶりが信じられない。多くの客は城崎温泉駅で特急に乗り換えていった。小生は豊岡駅まで乗車し、駅前のショッピングビルに入る。結構賑わっている。時間をつぶし、空港へ向かう。航空券はチェックイン済みだったが、伊丹からWebチェックイン済みだったので、どうすればいいかカウンターで聞いた。なお、コウノトリ但馬空港はWebチェックイン非対応のみならず、自動チェックイン機もない。そして、定刻の15分くらい前に、セキュリティチェック開始。JAL塗装の機材だ。預けた荷物を積み込むところが見れておもろい。で、雲の中を飛ぶ感じ。かなり揺れて、伊丹に到着。で、適当に進むとセキュリティエリアを出てしまうのだが、警備員に「乗り継ぎ」と言えば、普通は上がってはいけない階段を上がって、搭乗待合室に行けるので、階段を上がり、但馬で聞いたとおり、17番と18番の搭乗ゲートの間にある改札機に、JALカードをタッチし、感熱紙を取る。ハンバーグ定食を食べ、搭乗し、羽田へ。そして、まっすぐ帰宅。

*1:Kiss-FM KOBE香住局。