日記
きのうの総括
宇都宮での中ノ森BANDのライブから、結局、帰着はできた。正直、途中退出は悔しい。宿を取っておかなかったくせに文句を言うなという意見もあろう。でも、関東でのライブ、いちいち宿なんて取っていたらきりがない。それに、未成年のオーディエンスも少ないないだろうに、22時は超えないだろうという、間違った読みをしていたこともある。というか、どっちが間違っていたのだろう。どのみち、今回は、大失敗であったと思う。対バンというのは、ある1つのバンドを見に来た客に、別のバンドとの出会いの場を提供する手段である。実際、そうやって知って好きになったバンドがあるんだし。しかし、今回のような詰め込み方では、本末転倒である。対バンを心から楽しんでいる客が、どれだけあの会場にいたのだろう。客が時計を気にするようなライブではダメなのだ。終演は22時とか21時半とか、先に時刻を決めておき、そこに適切な数のバンドを入れるべきだ。でないと、対バンのバンドが気の毒だ。アンケートだって書きたいのに、書けるわけないし。
中ノ森BANDが成功するかどうか、それは、こういう反省を、(スタッフ含めた)本人らがしているかどうかにかかっているのではないだろうか。帰りの車中、さいたまでのリベンジを誓った。一緒に終電と戦った、3人には、感謝、感謝。
さいたま新都心にて
で、寝て起きて、支度して、食事をすべく、北与野でなくさいたま新都心を目指すが、大宮とかでの乗り換え案内がわかりにくくベストな電車を逃しまくる。新都心の中華料理店(?)で腹ごしらえ。食べ終わるころに某井川氏がいるのに気づいた。会場へ向かう。また1人、井川氏に、知らない人(きのう初めて見た人)を紹介される。おっと、名乗りそびれた。
EU PHORIA
ほんとはEU・PHORIAと書くべきかもしれないけど、どっちが正しい表記かわからぬ。少なくともヴォーカルの人の衣装は、昨日と違った。場所が違うからか、昨日の印象とは逆に、初々しさを感じた。
矢住夏菜
ギターを抱えたソロ歌手。バックバンドはベース、ギター、ドラム、そしてドラムの脇に打ち込み音源送出用と思われるミキサー内蔵MTRみたいな機材。最近武道館で歌ってきたばかりとのことで、若そうなわりに存在感のある歌と演奏。ギターも、悪い意味でのついで感がなく、立派な売りのひとつになっていると思う。
THE 宇都宮 ROCK STARS
男性4ピース。濃い!ドラムセットを見ると、チェーンを曲がらないように溶接して作ったかのような棒に、シンバルとか回転のこぎりのような金属板をぶら下げている、なんとも不思議なものが。強面系?なパフォーマンスに、パワフルなサウンド。特に、ドラマーが曲の最後で立って(半立ち?)踏ん張るようにキックドラムを蹴ったりしてたのが印象的。
the swiss porno
男性3ピース。こちらは千葉のバンド。昨日の麒麟を彷彿とさせるキザ系な芸風で、ロックンロールへの愛情、そして千葉への愛情を歌いあげていた。
中ノ森BAND
ようやく、最後まで見れた。昨日のリベンジを達成。上に書いた反省を、ちゃんとしてくれた。音が歪んだりしたけど、ファンとして出してほしい音を出せてたと思う。ただ、音が歪んだり、Lチャンネルの音が変になったり、別の反省すべき点があった。ただ、それらを抜きにすれば、今日はいい部類に属する。やっぱり中ノ森BANDは演奏のクォリティが高いと思った。特に、間近のゆっこの指の動きには目を奪われた。その指で弾いてる音がそのまま目の前のウーファーから出てくるのがたまらん。そして、ちいたのドラムも、クールでパワフル。しなもんのキーボードの音は、きのうよりは聞こえていたが、サポートJUNさんのギターのほうが音的に目立っていたことが気になる。JUNさんの役割も重要なのだが、中ノ森BANDの音はやっぱりまずメンバが主導で作っていくべきだ。ローディーとかPAさんに頼りすぎず、自分らでも是非、客にどういう音が届いているのかを気にしてほしい。
文子も、絶好調。歌ももちろん、MCも。すごく自分の言葉で、自分の芸風で語るのがいい。
で、あのカヴァー曲では盛り上がりが増したけど、果たしてカヴァー曲のほうが盛り上がるということを喜んでいいのか、という考えもできる。本人らには、とりあえず喜んでほしい。でも、そのことを胸に抱き、今後、それだけの効果を発揮するオリジナル曲を作っていってほしいと思う。
最後に、どうでもいいことだが、未発売の白Tシャツや、販売中の黒Tシャツをまとっていた彼女ら、前座を含む今日の出演者の中で、いちばん衣装代が安かったんではなかろうか。でも、それでいいのだ。