こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

日記

東京ビッグサイトで行われたWIRELESS JAPAN 2006に参戦。午前しか時間がなかったので、あらかじめ狙ったところだけ見学。資料は職場に置いてきたので、思い出せることだけ書く。

Media FLO
Qualcommが推進している携帯端末向けデジタル放送の方式。デモでは6 MHz弱の帯域に確か10くらいのチャンネルが押し込められていた。OFDMを使っていたことも含め、帯域上はワンセグとほぼ同条件。優位性1:課金が可能。課金のためには通信が発生するので、通信事業者に確実に金が落ちるようなビジネスモデルが可能。優位性2:チャンネルの切り替えに時間がかからない。優位性3:受信状態が悪い場合、フレームレートを落とすことが可能。優位性4:チャンネル間のビットレートの融通が可能。今回の場合だと10くらいのチャンネル間での融通になる。また、チップとしては、ISDB-TのワンセグとDVB-Hを含めた3方式を1チップで実現しており、1台の端末に複数方式を共存させることも可能。いいことずくめに見えるが、総務省が周波数をくれるかが問題。2011年7月24日を過ぎればチャンネルがいくらか空くけど、そこにMedia FLOが割り当てられるかはたれも知らない。なお、放送機はISDB-Tのものと本質的には同じだとのこと。日本人の説明員に聞いたところ「放送機」という言葉を知らなくて、「送信機」と言い直したら通じたけど、その後外国人の説明員に英語で聞いていたりした。放送の世界の用語が、通信業界の会社に通じないのはしゃあないけど、この会社と仕事をするにはむしろ英語のほうが重要か。
YOZAN
関東のアステルユーザを裏切ったイメージの強い会社だが、晴れ晴れしい展示をしていた。無線LANをインフラとするVoIPSIP方式)の移動電話サービスの構想をアピールしていた。企業向けなのか、端末のUIのカスタマイズ性をプッシュしていた。パソコンを端末に使うことも可能。Skypeに対する優位性をいくつか挙げていたが、覚えていないので資料を見ないとわからない。事業化に関しては、年内になんだかの発表をするとのこと。
KDDI
法人向けau端末を見てきた。落としたとき集中管理によって電話帳などの中身を消去したりできて、パソコンのWebブラウザからの操作で可能。セキュリティが求められるこの時代にそぐう商品だが、事業者により確実に金が落ちる、うまいビジネスモデルともいえる。
NTT DoCoMo
N902iX HIGH-SPEEDでの着うたダウンロードを見た。1 MB近くのデータが10秒もしないうちにダウンロード完了。なお、着うたの曲名やジャケ写の映っている画面の撮影は許可されなかった。画面に映ってるものの権利問題に過敏なのか、それとも曲名が公になるとまずいのか、コンパニオンのチャンネーにはどうせわからんだろうと思って、いぢめるのはやめておいた。なおドコモブースでは身内(ドコモ関係者)の勉強会的な見学者が多かった。
JRシステム
MARS、どころか、鉄道にほとんど関係のない事業で、実はとある国内の携帯事業者(ボー○フォンとしか思えないが)向けの、汎用機上での課金システムのノウハウがあるので、それを汎用機でないコンピュータに移植した上で、MVNOに提供するとの売り込みをしていた。自社でのMVNO参入の構想もあったが、リスクがあって断念したとのこと。

というわけで、イベントを通じた感想というのは特にないが、個々の展示は印象的だった。あとは、チップメーカーとセットメーカーが、どう共存共栄していくべきか、考えさせられる。