こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

第3級海上無線通信士受験(2日目)

英語

列は指定されているものの、スピーカとの位置関係の良好な席を確保。早く家を出てよかった。音は相変わらずのヒスノイズたっぷりのカセットだし、訛りもかなり微妙なのだが、案外聞きとれた。問題文は3回読まれ、2回目と3回目が速いのだが、速いほうがかえって聞きとれてしまった。文が長いと、1回目のゆっくりな読み上げではかえって文章をつかみづらいのだ。もちろん、1回目をおろそかにしていいという意味でない。3回ともきちんと聞くことが必要条件だ。先月の航空無線通信士試験や、6月の第1級海上特殊無線技士試験では、3回目なんておまけ程度だったのに、やっぱり英文の長さが違うと、こうも印象が違うものなのだろうか。第1〜3級海上無線通信士の英会話は、第1級総合無線通信士と同じ問題で、無線従事者試験では最高レベルだからね。試験の流れは航空無線通信士と同様。問題用紙確認のあと、試験開始時間まで裏返すような指示がないため、英会話の選択肢をじっくり読むことが可能。マークシートへの記入も、筆記試験開始後でOK。下位資格である第1級海上特殊無線技士よりも、かなり楽だ。

ただ、筆記試験が難しい。わからん単語が多い。最適な選択をを選ぼうにも、これまではオンリーワンな選択肢が明らかだったのが、ナンバーワンとナンバートゥーを迷わせるようなやり方に変わってきている。途中退出可能時刻は、筆記試験開始45分後の10時42分だったが、頭をひねり、その7分後に退出。

結局、わからん単語はあるが、おそらく満点。

全科目免除について

さて、もし今回の試験に合格すれば、第3級海上無線通信士の免許を手にした時点で、既に持っている第1級陸上無線技術士とあわせ、無試験で第1級海上無線通信士の合格条件が揃うことになる。その手続きについて、日本無線協会の2階の窓口で問い合わせ。きょうの3海通の試験の合格の結果免許が出たあとに1海通の全科目免除の条件が揃うことを説明し、2、3分後、窓口に現れたのは、いつも壇上に立っているチーフ試験官氏。申請書の本体と、写真を張るための受験整理票と、そして説明文を渡される。本来説明文には、これらの書類を取り寄せるための郵送料の80円と、1海通の合格通知の発送料の80円をあわせた160円の切手が必要な旨が書かれているが、今回はこうして直接窓口で書類を入手したため、前者の80円は不要で、残り80円のみが必要だ。

電気通信術

昼飯の場所である晴海トリトンにあまり長居せず、早めに試験室に戻る。まずは、受話の試験だからね。無難な席に再びありつく、が、チーフ試験官氏が、航空無線通信士のときと同様、また余計なことを言う。bravoとvictorを取り違える人がいるなんて言われると、自分が本当にそういう間違いをやってしまいそうだ。実際、やってしまいそうになってしまった。通話表の受話の試験では初めて、脱字と訂正をやってしまった。ともに1字ずつだが、無意識のうち誤字をしている可能性もある。試験結果は「10月下旬」発送で、不着の電話受付は10月31日からだそうなので、10月25日くらいに来ると思っているが、まったく気が落ち着きそうにない。モールスで遅れ受信をするように、いったん、頭のバッファに入れてから鉛筆を動かすべきかもしれない。自分の口で(声を出さずとも)bravoとかvictorとか言えば、絶対間違うはずないし。問題の声は相変わらずのジャパニーズイングリッシュのMDで、BもVも区別してなさそうだが、なんとかならぬものか。

そのあとは、初体験の直接印刷電信である。NEC富士通のノートPCがあわせて6台くらい、教室の前に用意される。受験生は、後ろのほうに固まってスタンバイするように指示がある。1海通から始まり、同じ資格の受験番号順に順番が来る。思ったより免除者が多く、思ったよりは早く自分の順番が来る。直接印刷電信のプログラムは、Windowsのアプリで、試験の流れとしてはまず自分の受験番号と名前(ローマ字)を入力。そのあと本番。もっとも、試験前に練習をさせてもらったが、練習分はThe quick brown fox ...だったかの文章と各種記号で、早い話出題対象であるすべての字を1回ずつタイプさせる流れ。試験本番では画面を見てる必要はほとんどなく、ほとんどが普通の英文なので英語の綴りをわかっていれば問題文すらあまり注視する必要はない。エラー音が鳴ったときだけ画面を確認。慌てなくてもできると試験官に言われたし、実際合格ラインの200字は難なくクリア。250字を完遂し、最後のNを叩き終わったところで終了の合図。

最後に、送話。bravoとvictorを間違えないかはらはら。最初の1海特よりも、2回目の航空通よりも、いっそう落ち着かず。アクセントもリズムもがたがただ。で、終了後の試験官の講評も特になく、頭が真っ白になる。しかし、試験官の鉛筆の先、100の数字をつけている。満点ということか。ほっ。

ということで、結果は電気通信術の受話次第。「合格」か、「科目合格(法規、英語)」になるであろう。