こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

日記

A&Vフェスタ2005を見にパシフィコ横浜へ。Inter BEEのように何かの目的意識があるわけではなく、ただなんとなく。まずD級増幅のアンプが気になった。一般論としては電力効率がいいのだが、小生が見たフライングモールというメーカーのは、8割くらいか以上かの効率だそうで、でかいスピーカをドライブしてたわりに熱をあんまり持っていなかった。そのへんのノートパソコンより熱の放出が少ないのではないか。原理的に、高周波のを抑えこみをしてるわけで、20 kHzを超えるようなソースを入れたときの特性が気になるところだが、そんなことよりもボリュームを絞ったときの特性が他のアンプより良好(ボリュームを絞っても音がやせないということか)であることがセールスポイントであり、アパマンユーザにも、そしてアパマンを卒業してまともなリスニングルームを持つようになっても使えそうだ。おっと、いかんせんiPod mini(のヘッドフォン端子)がソースだったもので、音質評価はなんともしがたい。ピュアオーディオというと真空管アンプの勢力が大きいが、まったく逆の趣向であり、地球への優しさという観点でも、今後目が離せない。

次に、DVD Audioや SACDの試聴。どっちも、いままでのCDの音よりいい、というレベルの問題でない。いままでのCDで聞こえないものが聞こえるのだ。抽象的にしか表現できないのだが、感覚的に今までのCDの倍以上のものを聴かせてくれる。いろいろなソースを聴いたが、中森明菜のシングル曲集やEaglesのHotel Californiaのような、古い音源が古く聞こえない。当然、アナログで制作された音源であるが、むしろアナログだからこそいまこういう形で活きてくるのであって、昔の人の仕事の丁寧さに脱帽したとともに、いますぐすべての制作環境をいわゆる“24/192”にでもしないと、次の世界に音を残せないとまじで思った。SACDは一般市民が焼けるものでないが、同等のクォリティの音源を記録できる、TASCAMのDV-RA1000のパンフを説明員よりもらう。あとはSACDのリストバンドも入手。

あとは、広いホールをぶらっとするが、Sennheiserは最近民生分野でも調子がいいのか、めがね拭きかヘッドフォン拭きのようなものを配りまくっていた。高級イヤホンや高級ヘッドフォンは追い求めるときりがないが、コストパフォーマンスに優れた音という印象だ。某公共放送協会さんのブースでは技研公開(id:shocknin:20050529#p1)のときと同じ超広帯域マイクロホンをデモしていたが、ブースの壁に「風のハルカ」のポスターが貼られているのを見て、見入る。デジタルラジオ推進協会のブースは5.1サラウンドのデモ。なんか閑古鳥が鳴いていたが、自発的に(キャンペーンガールのような人もなく、おじさん1人鎮座だったので。)アンケートに応え、ノベルティグッズのペンをもらう。逆にすでにサービスを行っているモバイル放送は必死で、キャンペーンガールがチラシ配りまくり。

最後に、FOSTEXの試聴室へ。某スリーダイヤの会社がオーディオ機器から撤退し、某公共放送協会が新しくモニタスピーカの調達先に選んだメーカーのモニタスピーカが試聴できるわけで、スルーして帰るわけにはいかない。試聴対象はRS-2だが、音源が単調なジャズのようなクラシックのようなソロに近い演奏の音で、アンプも真空管ピュアオーディオファンを意識してのことか。プロ向けであれば、某王冠マークのアンプなんかを持ってくるところだろうに。ソースもソースなので、なんとも評価しにくい。音質でなく、定位のようなことも、十分評価できるような場所には座れなかったし。モニタスピーカは「色」がないことが重要なので、「色」があることよりも評価は難しくなるのは必至なわけで、せめてもっと多くの音源を用意してほしい。試聴室には昔でいうデンスケに替わるようなポータブルレコーダが展示されていたが、テストで収録した自分の声のファイルが消せなくて焦った。ダイヤルのようなものを回してメニューを数段たどってようやく消せたが、簡単に消えてしまっては困るわけで、そういう意味ではちょうどいいユーザインタフェースになってると思う。

以上、すごく漠然とした見学だったが、オーディオ界の現状をキャッチアップできたという意義はあった。パシフィコ内のフードコートでカレーを食したが、見かけのわりにかなり腹一杯。