日記
日航機墜落20年をもうすぐ迎えようとしているときに、奇しくも「航空無線通信士」の国家試験を受験。受験勉強を通じいろいろ航空業界のしきたりを知ることとなったが、はっきり言って、安全を追求するための、人間の叡智が詰まっているのだと思う。ILSとかVORとか、想像以上の機器によって航行の安全が確保されているほか、人間が決めて人間が従うべきルールも多い。これらのルールを無秩序に破ることが、どのような結果を招くか、言うまでもないだろう。通信業界に属する人間として、見聞を広めるべく横道にそれたような資格に挑んだわけだが、機器と人がシステムをなし、ひとつの社会としてできあがっているといった感じだ。小生は直接人命を預かる仕事をしているわけでないが、それでもミスを犯すことによって社会的な問題を招きかねない業種である。いっそう気を引き締めるためのひとつのやり方を、示してくれていると思っている。会社の組織がでかくなったとか、コミュニケーションをとりにくいからとか、そんなことが理由になって事故が起きてはいけない。まさに、航空業界でのできごとを、「他山の石」としなくてはいけないのだと思う。