こちらは職人、ただいま交信中!

いきていく物語です。

気が向いたときに、思ってることを書いていきます。
相互に「交信」をする場です。コメントおよびトラックバック歓迎です。
主に鉄道と飛行機を利用する旅人です。
2008年にoneworld Sapphire、2016年にStar Alliance Goldのステイタスを取得。これらを有効に活用した空の旅についても発信していきます。
日本国内の無線従事者資格や、関連資格の多くを取得しており、その受験記も蓄積しています。
内容には誤りがないよう努めますが、誤りがないことの保証はいたしかねます。

日記

かおりんこと飯田圭織さんのディナーショウだったわけだが、日中から何かドキドキする。会社で決められた定時退社日とはいえ、絶対ケツカッチンで仕事を上がろうと気合いが入る。某月某日に下見しておいた恵比寿駅からではなく、渋谷駅東口から日赤医療センター行きのバスに乗り込み、程なく会場に着いたのが18時10分ごろ。列に並んで曲の予習でもしようとすると、ふだんのライブ会場には絶対姿を現さないようなおじさまのような係員氏が説明を始める。ライブ中は例のごとく撮禁だが、ライブ中以外は撮影OKとのこと。あと、予定の18時半より多少早く入場を始めるそうだ。連れがいる人は連れと入るようにだとか、席についたら飲みものを選ぶようにだとか、いろいろフォローがある。時間が迫り、おなじみのオデッセーのパスをつけた係員のチャンニーが、いまのうちにハロー!プロジェクトの会員証と当選はがきと云々…を出しておくようにとのこと。さて、入場の列がいったん小生のところで止められるが、程なくgoサインが出て、階段を2階へ上がっていく。そこにあったのは、入場口より前に、CDなどの販売スペース。入場チェックでつまってるので、先に買い物していいという。あと買い物ができるチャンスは終演後だ。サイン色紙のためアルバムの「パラディノメ」と、ゲストとして名の挙がっているルカさんのアルバムを購入。

さて、入場チェックだが、当選はがきと「写真付きの身分証明書」と、払込証明書とハローの会員証の4点セットをここで提示。先ほどのおじさまによると、きょうの客は全員ハローの会員(もしくはその連れ)であり、つまりは一般発売での客はいないとのこと。エントリしている会員名簿の照合の際は、ちゃんと客に見えないようにしてた。会員証は名前の書かれている裏面まで見られた。身分証明書としては1陸技の従事者免許証を見せたが、写真(というかページ全体が印画紙なのだが)の部分をおもいっきり指でさわられ、絶句。こんなぞんざいな扱いをされるとわかっていれば、1アマなどのラミネートの免許証を見せるべきだった。今後もしアップフロントがなんか警察ざたでもやらかしたら、捜査に協力できるな。陸技や通信士の免許をお持ちの方は、十分ご注意願いたい。一方、たまらなくガキのころに4アマなんかを取得された読者の方がいらっしゃれば、どういう反応があるか非常に興味深いので、ぜひトライしていただきたい*1

幸い印画紙には目立った指紋はついていないように見えたが、ここにクロークがあり、荷物を預けることができる。小生はここで手ぶらになったが、あくまで任意である。カメラチェックの類はなし。ここで、係員(オデッセー側の人間でなく、レストランの人間っぽい。)に席に案内される。席番の書かれた当選はがきは、預けた荷物の中だが、席番を覚えていれば問題なし。小生のテーブルはNで、いっちゃん奥の4人がけだ。このテーブルは正方形で、1辺は1m程度か。ほどなく母娘のような2人組(以後表現の便宜上、母娘だと仮定して記述する。)が来るが、壁側だし隣のテーブルのいすとも接近してるので、かなり窮屈そうだ。糞席といえば糞席だが、まだ小生はましだったのだ。で、ここで、手ぶらになったことを後悔する。今日のメニューや、レストランのパンフが置かれてるのだ。で、食事のときはこれをどこかに片づけないといけないほどテーブルが狭い。しまっておくには、ジャケットのポケットしかない。せっかくの「記念品」なのに、よれよれになりそうで不安だ。ここでウェイターだったかウェイトレスだったかに、飲みたい飲みものを聞かれるので、アップルジュースと答えると、30秒くらいで来る。やがて、このテーブルの最後の空席が埋まる。青年といった感じだ。ここで小生から話を切り出す。やはり、みんな、第1希望を外されて今日ここに来ているらしい。しかし、母娘はこれ以降話にからんでこようとしない。娘さん側は制服を着ていて高校生っぽく、かおりんの1日署長の様子を見たかったとか母親と話したり、かおりんがかつて所属していた集団の卒業場面を特集したムックのようなものに目を通してたりしてたが、よそのオトナには話しかけるなと教育でもされてたか。そのわりには野菜を残したりしてる。ひとを外見で判断するなとはよく言われるが、外見どおりの食生活なのだなと納得。ということで、ほぼもっぱらあとから来た青年氏が話し相手となる。青年氏はハローでのいち推しがかおりん、2推しがチャーミーとのことで、早い話モーヲタかおりんが所属したモーで始まる集団のOBを含めたヲタという意味で。)専任、ほかのハローの面々にはあまり興味がないらしい。メロン一筋の小生とはまったく逆だ。しかしながら彼は、小生が「モーニングコーヒー」の握手会を経験していることを素直に驚く。早い話小生にとっては、そのモーで始まるグループは、1998年5月3日に5人から8人に増員してからは、足を洗ったということであり、いまここでピンになったから、見に来てるのだということだ。

飲みものがなくなると、おかわりいかがですかなどとウェイトレスに聞かれるが、500円の追加料金が発生するので反射的に注文しないこと。そのへん、理性を失ってなかったな。食事はデザートを除くと2品。うち2つめの蛤と蝶々状のパスタをからめたものが、良くも悪くも時間つぶしとなった。ナイフとフォークで貝の肉を貝殻から切り離そうとして、ジャケットにスープをはねてしまい、ナプキンで拭う。デザートはかなりいけた。オレンジゼリーにいちごのソースだ。オレンジの歯ごたえがいい。最後はコーヒーだ。しかし、じっくり飲む間もなく、ここで見やすいように席を変えること。本番が始まったら動かせません。トイレも今のうちに行くこと。とはいえ、ある程度係員がいすの並び替えを仕切るわけだが、「通路」を作るようにと、気になる発言。

(以下、多少ネタバレあり。)

さて、波の音のようなSEが流れ、録音されたかおりんのサツアイが流れ、そのあとバンドメンバが登場。バンマスはたいせー氏だ。で、たいせー氏が前説。最後にかおりんが握手と記念撮影で1人1人をお見送りする(最後に記念撮影と握手があるという意味。)ため、アンコールはなしでお願いしますということだ。そのあと、あの会見どおりの衣装でかおりん本人が登場。ヒューヒューとかいう声はなし。応援グッズは禁止されてるので、サイリュームもなく、各テーブルのキャンドルの淡い光がイキフンをかもし出す。拍手のみが賛辞の意志表示である。MCはささやき気味。「愛の種」の始まる前で、なんやら「通路」でしゃがみこむ人が。曲が始まってわけがわかる。かおりんが「通路」を通って、ここまで来たのだ!座り込んだ謎の男はそのボディーガードというわけだ。となると、まず、目が合いそうになるわけだが、凝視したい気分と恥ずかしい気分が折半され、ただ、かおりんがそこに来たという事実以上の、そして以下の何も受けとめられず。おっと、ここで、つんちゃん*2をして「ナイス谷間」と言わしめた谷間を見るわけだが、その谷間の美しさより、鳥肌が立っていたことの印象が強かった。客はスーツなりジャケットを着こんでいるわけである。そんな客本位の空調になっているがゆえ、セクスィ(つんちゃんの声で)な露出のかおりんにとってはつらい感じだ。これが、showbizの厳しさだと、現実に還ってしまった。しかし、全体的には、最初から最後まで、期待どおりのセレブな感じだった。まさしく非日常だ。逆に、期待どおりでなかったこととしては、公演が始まるまでマジ圭織ヲタでないくせにどきどきしてたのにもかかわらず、いざ始まってみるとかおりんが「空気」のように、自然にそこにいるべき存在に感じられるようになり、リラックスしてしまったことである。いや、それなりに肩ひじは張っていただろう。でも、思ったよりかおりんがそこにいるという事実を、クールに受け止められていたことは事実だ。ゲストのルカ氏は、以前台場で見たときよりは小柄な印象だったが、かおりんの衣装替えの間、本格的なヴォーカルで聴衆を魅了。2人でデュエットした「淋しい熱帯魚」は、あの振り付けはやらされ感があったものの、音楽的には素晴らしいボーナスだ。あの編成でアレンジすると、ああなるのか。ハーモニーも、いい。2人でCD出せば、ヒット確実だよ!サプライズゲストは因幡晃氏。わかってくださいですよ!30年のベテランですよ!で、クリビツしたことに、本当に「わかってください」を歌う。う〜ん、感激。そうそう、着替えたあとの衣装、胸元の感じも最初の衣装より自然で好きだが、ボディラインがいい。おなかがやや出てるな。惜しむらくは、この衣装では小生のいるほうまで通路を歩いてこず、途中で折り返しされたことだ。

順序が前後する気がするがMCで料理に関してコメントがあり、デザートにかけられたいちごのソースは、かおりんがいちご好きなのでリクエストした結果なのだという。料理だけではおなかいっぱいになれないことは十分承知で、ライブでおなかいっぱいになってくださいとのこと。

苦言を書いてしまえば、前半、高音が伸びてなかった。「あなたに逢いたくて」も、聖子さんに申しわけない感じだな。でも、いまの飯田圭織夏川りみとか一青窈みたいな歌唱を期待することがそもそも間違い(いずれは期待したいところだが。)だし、これもかおりんなのだと受けとめよう、と開き直ったところ、後半脂が乗ってくる。「オサヴリオ」は最高潮だ。確実に歌いこんでいることがひしひしと伝わってくる。魂の歌唱だ。で、カタカナでは「オ*サ*ヴリオ」の表記で、CDやモーで始まる集団でのライブではカタカナのとおりに歌われてきているわけだが、今日の歌唱では「サ」の子音が“s”でなく、英語的に書けば“th”のような感じに聞こえた。わかる人にだけわかるように書けば、東京新聞のCMのような感じだ。本当はこういう発音だったのか。もっとも、本当はギリシア語なので、専門外の小生としてはこれ以上のコメントは控えたいが、かおりんの歌唱に関しては、今後「伸びる」期待ができ、頑張ってほしいと素直に感じられた。

あと、どうでもよさそうなことを書くと、ゲスト2名とも「圭織」のアクセントが一般的な「かおり」だった。「か」にアクセントを置いてなかった。

終演後、アンケートをまじめに書く。個人情報を書き残す欄は一切ないが、アンケート用紙はテーブルに置きっぱなしにしてくださいとのことなので、ハロー側が記入者を割り出すことは可能な仕組みだ。規制退場のようなものはなく、アンケート記入完了者から記念撮影をし、退店する流れだ。記念撮影の場と並んでる列との間はカーテンで隔てられている。列に並んでる部分の壁は鏡になってるので、いろいろチェック。ここに来ているような客は、ふだんはいわゆるキモヲタなのだろうが、今日はイケメン揃いだ。女性の近くにいるということは、男を変えてくれるのだ。そして、小生の番、になる前に、カーテンめくりの係員にクロークの荷物の預かりタグを手渡す。撮影時はポーズを指定するとか手をつなぐとか肩に手を回すとかいうようなことはできず、バミってある位置についてすぐにシャッターを切られる。そして、ひと声「進学おめでとう、卒業じゃなくて。」と言いながら握手し、クロークから荷物を返され退店。まだ色紙は残ってる。やはり、こういうイベントに来るような客は、すでにCDなどを持っているようなマジヲタが多く、小生のようなライトなファンは少数派なのだろう。でも、小生は断言する。ライトなファンこそ参加するべきだ。セレブで非日常なこの空間で、飯田圭織という美しい女性が魂を込めて歌うスタンダードナンバーを楽しむということに、価値を見いだせるなら。そもそも、日本人がギリシア語で歌を歌うこと自体がすごいことなのだから。(小生には中身はわからんが。)なんというか、イキフンなのだ。「雰囲気」の業界用語的な表現が「イキフン」なのだが、業界用語を使わない人種に対してもあえて、固有名詞的に「イキフン」と言い通したい感じだ。別の表現をすれば、落ち着きというかゆとりというか。何千円もするカラオケライブで係員がうろうろしているようなライブとは正反対の、もてなしの空間だ。ここはアップフロントグループ経営のレストランで、いわゆる節税店なのだろうが、1万2千円あまりするこの価格はまずまずなのでは。もっとも、いちばん心憎かったのは、決して「おなかいっぱい」になるひとときでなく、次に期待をさせてしまうような「腹八分」の分量だったことかな。6月は、だれか連れがいれば行きたいところだ。多少値上がるが。

写真はポラロイド。勤務先で使ってたような、1分後に皮をはぐタイプでなく、自然に画が浮かびあがってくる。まぁ、こんなもんだろう。この「お見送り」が、かおりん本人の希望による企画なのだから、それでいい。恵比寿駅まで歩き、このブログのことを教えて青年氏と別れる。

*1:今後のハロプロ系イベントで要求される写真付き身分証明書の要件については、参加者各自の責任において、注意されたい。

*2:セクシー女塾」で友近扮するセクシーマチコ先生がつんくをこう呼んでいた。