1陸技、2陸技試験の講評
先月受験した第1級陸上無線技術士および第2級陸上無線技術士の試験について、改めて所見を。
なお、小生自身の得点と、間違えた箇所は掲示板に書いておくので、これから資格を目指す方には参考にしていただけると幸いである。
第1級陸上無線技術士
全体的な特徴は3つ。計算に時間がかかること、教科書にない問題が多いこと、そして、ここ2、3年の過去問を侮ることなかれという感じ。科目別に重要な要素を表現すると以下の通り。
- 無線工学の基礎 :計算力
- 法規:勘というかセンス
- 無線工学A:ここ2、3年の過去問
- 無線工学B:ここ2、3年の過去問と、そこらへんの教科書や問題集にはないような知識
無線工学の基礎については、セーガク時代に成績のよかったような人(もしくは現役の頭のいいセーガク)が高得点できたのではなかろうか。法規は、何かと迷わせる定番の衛星関連の問題が出なかったかわりに、今まで見たことがない高周波利用設備の問題が出題された。しかし、勘で解答できた。無線工学Aは、過去問に尽きる。高得点できた人が多かったのではなかろうか。無線工学Bも、同様に過去問をやっていれば得点できる問題だが、自分はその過去問の勉強が追いつかず、高得点とまではいかなかった。また、A-1やA-7のような新問題については、センスが問われると言っていい。小生は裏を読みすぎてA-1を間違えてしまったが、あくまで6割を取る試験であり、結局は普段からの地道な勉強に助けられる形となった。しかし、余裕で合格するには、ふだんから教科書以外の勉強が欠かせないといえる。半年間苦労してモールスの訓練をし1アマを取ったときの感激も吹っ飛んでしまうようなクセモノだったが、いい経験となった。常に学ぶ心を持ち続けていたいと感じさせてくれた。